・ソフトフォーカスレンズの仕組み
最近は少なくなりましたが、
昔はソフトフォーカスレンズというレンズが
各メーカーから発売されていました。
このようにピントの芯はしっかりしていますが
ふわっとしたにじみが生じます。
最近だとレンズベビーのVelvet56というのが発売されています。
レンズベビー Velvet56 ペンタックスKマウ
ント ブラック |
この写真はペンタックスのFA85mmSoftという昔のものを用いています。
明瞭度をものすごく下げたような描写です。
このソフト効果は球面収差を用いて表現しています。
球面収差をあえて大きく残すことで、
ふんわりした描写にしています。
下の図のように、収差図と光線を見ると、
ピント位置で、結像する光と
その周りにおおきく玉ボケ状の像が残ります。
これが霧の中でとったようなソフトな効果につながります。
当然点光源周りには収差図と同じように玉ボケのような像が生じます
上の収差図で、2段絞るとどのようになるかというと
一気に球面収差の影響が少なくなって
像がシャープになってきます。
絞りによってレンズの特性を大きく変えることができるのも
ソフトフォーカスレンズの特徴の一つです。
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