・EXシャープネス+ローパスセレクター vs RRS
ペンタックスの一眼レフには
手ぶれ補正機能(SR機能)を利用した
ユニークな機能がいくつもあります。
ローパスフィルターの効果を出す
ローパスセレクター。
4回露光して、すべての画素にすべての色情報を持つ
リアルレゾリューションシステム(RRS)があります。
RRSは画素数を増やさずに、驚異的な解像度を出すことができます。
逆にローパスセレクターは解像度を下げて、モアレなどを
発生しにくくする機能です。
また、ペンタックス一眼レフには
シャープネスの設定で、エクストラシャープネスというのがあります。
偽解像も発生するようなシャープネスなので
おそらく画素補間からしてなにかやっている感じです。
ならば、Exシャープネスとローパスセレクターを組み合わせれば
偽解像を減らしつつ、すごい解像感になるのではないか?
もしかしたらRRSに匹敵するかも。
と考えて撮影してみました。
一部を拡大。
上がエクストラシャープネス+ローパスセレクタ
下がRRSです。
ビルの壁の質感などはRRSの方が良いですが、
ぱっとみわからないくらいEXシャープネスも健闘しています。
こちらも細かい人工物ですが、
結構いい線いっています。
このシーンのように手すりの格子模様などがあると
RRSが有利なのがはっきり分かります。
ローパスセレクターで手すりが消えてしまったのかも。
このシーンはそれぞれの悪いところといいところが
混じったシーンです。
Exシャープネスでは、ビルの格子部分に偽解像が発生していて
ぐるぐる模様になってしまっています。
一方、RRSでは木の部分が風邪で揺れたのか
RRS特有の網模様が発生してしまっています。
両方のイイトコどりができれば最高なのですが…。
恒例のチャートです。
色差の文字はかなり差が出ています。
画像処理が違うためか、青系の文字はExシャープネスのほうが
輪郭が強く、読みやすいです。
紫の文字はRRSが読みやすい。
キラキラ反射した部分の偽色は
RRSだと全然出ていません。
Exシャープネスはローパスセレクター(弱)をかけたとはいえ
若干偽色が発生しています。
平坦部のノイズは
Exシャープネスだとノイズを拾ってしまい
ザラザラしています。
お札のような細かい部分の
ディティールは完全にRRSが上。
微細なパターンもRRSが上。
やはりチャートのような特殊なものだと
差がはっきりとわかりやすい。
動きが全く無い物撮りなんかだと
RRSの効果が遺憾なく発揮できそうです。
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