・ニーとは
ガンマの説明では画像を取り扱う機器の
明るさを統一するために使用されると書きました。
しかし、カメラでは別の用途でガンマの曲線を
変更することがあります。
その典型例がダイナミックレンジ拡張です。
また、ガンマは入出力関数なので、
トーンカーブと同じように
コントラストをつけたり減らしたりすることもできます。
その中で、ニーとはハイライト部分の階調をコントロールする機能です。
もともとのピンクの曲線から
オレンジの曲線に変更しています。
ガンマ曲線を腕に見立てると、
肘(Knee)を曲げたように見えることから
ニーと呼ばれています。
赤丸の部分がニーポイントです。
上が元の写真、
下がニーを変えた写真です。
空の明るい部分が、若干アンダーになり
色が濃くなります。
このようにガンマを変えると、明るさだけでなく
色も変わってしまうので、よくよく注意は必要です。
特に、下の画像の山の部分のように
場所によっては色相(色の種類)まで変わってしまいます。
ニーの扱いが明らかに極端すぎると
白飛び周辺で色飽和が起こったり、
色相が回ってしまうような変な部分が目立ったり、
階調が無くなってしまったりすることもあります。
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