・EIZOのLEDのデスクスタンドの拡散性
EIZOの演色性が良いデスクスタンドを購入して
しばらく経ちました。
Z-80PRO-EIZO EIZO(株) ColorEdge専用 LEDスタンド |
あらためて、評価しようかと思います。
まず良い点、
明るさを無段階で調整可能。
感度を上げて撮影したい時など、
暗くできるので、使い勝手が良いです。
アームの操作がスムーズ。
向きを変えたり、調整したりするための
アームの操作がかなり良い感じにできます。
力もそんなにいらず、止めたいところでピタッと止まる。
悪い点が、拡散性です。
高演色蛍光灯のスタンドに比べて
発光部分の面積が小さいため、
ライティングしているものの中心と周辺で
明るさにむらが出てしまいます。
少しでも良くするために、
拡散フィルターを付けてみました。
拡散フィルターはPolyColorのNo00で
色への影響が無いフィルターです。
どの程度良くなっているか確認するために
下の図のように18%グレーを設置してスタンドを50cm離して
輝度を確認しました。
反射式輝度計があればすぐに測定できるのですが
結構お高いので、カメラのスポット測光で簡易的に測定。
スポット測光を用いれば、中心部分を常に一定の値にしてくれます。
その際の、F値、シャッター速度、ISO感度で輝度を測定することができます。
たとえば、
F5.6、1/60ss、ISO200ならば LVは9.87になります。
このようにして測定すると
拡散フィルター無しで下の図のようになりました。
LVを求めることができましたが、
肝心の撮影された画像の明るさ(Y値)が異なってしまっています。
スポット測光ならば基本的に同じ明るさになるのですが。
これは、ショット間の絞り誤差などによるものと考えられます。
この誤差をなくすために、
それぞれの画像での明るさの違いを計算で打ち消します。
注意しなければいけないのは、
JPEG画像から明るさを比較してはいけないということ。
ガンマがかかっていない、リニアリティのあるRAWで比較します。
ゲインがかかっていないので、暗い。
2段分のゲインをかけました。
この段階ではリニアリティが保たれているので
比較が可能。
最初に求めたF値などからのLVと合わせると
四隅が中央からどれだけ落ちているかが正確にわかります。
下側は拡散フィルターによって
中央とのムラが0.3Evほど軽減したことになります。
右上は値が大きくなってしまっていますが、
おそらくスタンドのアーム部分でかげってしまったのが原因。
« ・明るさを表す単位について | トップページ | ・K-1のアシストライトに赤フィルムを貼ってみた »
「写真講座」カテゴリの記事
- ・クアッドピクセルのさらに上をいくセンサー(2024.11.02)
- ・彗星を撮った時の設定2(2024.10.30)
- ・彗星を撮った時の設定(2024.10.05)
- ・面内ブレ(ブラー)を防ぐ(2024.09.12)
- ・星をより輝くように見える現像方法 (疑似ソフトフィルター)(2024.09.01)
コメント