・ホワイトバランスゲインとは
前回:ホワイトバランスとは
ホワイトバランスの計算が終わり、
画像の白い部分を白くするために何をするのかの
簡単な説明をします。
たとえばこのようなシーンを撮影したとします。
上の写真は各種処理が終わって完成された画像ですが
センサーから出てきた時点では下の画像のようになっています。
ベイヤー状態になっていることが分かります。
グリーンの画素部分が出力が高い(明るい)。
これは、センサー出力で
グリーンの画素の感度が高いことを意味します。
実際に、センサの出力は緑色が強くなることが多いです。
この状態からRGBの出力を同じにすれば、白になるといえます。
つまり、値の低いRとBにある値をかければ白にそろえられます。
このときのRとBにかける値をホワイトバランスゲインといいます。
緑を基準とするために、R/G 、B/Gで表すことが多い。
ホワイトバランスゲインは1倍以上になるようにかけるのが一般的。
1より小さい値をかけると飽和が出なくなる恐れがあるためです。
1より小さい値をかけることをマイナスゲインと呼ぶ。
ちなみに、RGBすべてに同じ値をかけたときは
出力が全体として増えるため、ISO感度を上げた事と同等になります。
これがデジタルゲインです。
デジタルゲインをかけるとノイズが増えるように、
ホワイトバランスゲインもRとBのノイズが増える場合があります。
特に白熱灯のようにBゲインをたくさんかける必要がある場合などは
青いノイズが発生しがちです。
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