・iPhone7の画質確認(実写)
チャートの結果がどんなに良くても、
DxOのスコアがどんなに良くても、
実際に撮影してみないとわからないのがカメラです。
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左:iPhone6 右:iPhone7
レンズの収差で周辺が悪くなっています。
方向性を持ったコマ収差が出て、さらに
2線ボケの傾向が強まっています。
F値を2.0から1.8にしたことによる無理が出ているのだろうか。
個人的にはiPhone7になってカメラ画質は悪くなったと思っています。
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左:iPhone6 右:iPhone7
松の葉っぱなどのディティールが失われて
塗り絵画質になっています。
ほかの画像でもそうなのですが、拡大すると
絵画のような画質で写真っぽくありません。
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上:iPhone6 下:iPhone7
曇天では露出がかなり異なっています。
この点ではiPhone7のほうが適正に近い印象です。
ただし、コキアのディティールが完全になくなってしまっています。
もともと塗りつぶし感が多少あったものがさらに強力になっている。
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上:iPhone6 下:iPhone7
雲の部分も、ノイズは少ないのですが、
筆で書いたか絵画のような画像になっています。
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上:iPhone6 下:iPhone7
マンションのタイルがiPhone7では
ノイズ処理で消えています。
振幅も小さく、周波数もノイズと同じぐらいのディティールだと
ノイズと区別ができずに消えてしまいます。
iPhone7になって、ノイズ処理が強くなった結果と言えます。
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左:iPhone6 右:iPhone7
このシーンではホワイトバランスが
iPhone7が優秀。
iPhone6は茶色のネコに引っ張られて
青方向に転んでいます。
ディティールもこのシーンにおいては
エッジ強調が良く働いていて
見栄えが良い。
ただし、下の拡大部分のように
デフォーカス部分は処理が強すぎる印象があります。
全体的にiPhone7の画質の方向性は
ワタシ的にはがっかりでした。
手ぶれ補正が入ったことで、失敗写真はかなり減ります。
また、拡大しない分にはそれなりの写真ですが、
ちょっと大きくプリントしたりすると、絵画のような感じで立体感が感じられません。
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