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2016年10月26日 (水)

・LAOWA 15mm Macroのボケ味を確認

以前にレビューをしました。


フルサイズ広角レンズとしては
解像はそれほど高くありませんが
マクロやシフトなどユニークな機能が特徴です。

広角レンズはふつう、被写界深度が深くなるため
背景をあまりぼかせませんが、
このレンズは等倍マクロができるため背景をぼかすことが可能です。

Resize157842

7
上の式で、焦点距離が分母にあるため、
焦点距離の短い広角レンズではぼけにくい。
ただし、被写体距離が分子にあるので
近くに寄れるマクロではぼけやすい。

となると気になるのはボケ味です。
広角マクロなので、前ボケはほぼ入れられませんが
後ボケは発生させることができます。

ボケ確認チャートで見てみました。

Resize157841

等倍拡大
2

後ボケが輪郭がカチッと出ていて、硬い感じであることが分かります。
これはちょっと嫌な予感。
ボケ確認チャートと実写画像での相関がまだ十分に取れていないので
実写画像を確認。

上に載せた写真(再掲)
Resize157842_2

超広角マクロとしてとても面白いレンズなのがわかる。
マクロでありながら、十分に背景も入る。
ここまで背景を大きくぼかせばボケの硬さはそれほど気にならなそう。

Resize157846_2
背景の木々のボケがうるさすぎて、嫌になるレベル。

Resize157845
このシーンにおいても二線ぼけがうるさく感じる。

その他、ボケとは直接関係ないが収差は以下のよう。
Resize157848
画像右端
F4
周辺部でのコマ収差が大きい。
2段絞ればそれなりに少なくなります。
F8

Resize157849
歪曲収差は陣笠状でとても目立つ。

シフトレンズだと建築物などに使用することが多いが、
これだけ歪曲していると建築物にはつらい。
自然の中で新しい発想でシフトを使うのが良いかも。

ボケや解像がイマイチでも、
超広角の等倍マクロでシフトもできるレンズは
唯一なので、持っていて面白いレンズです。

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