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2016年11月19日 (土)

・クロスフィルター使用時の絞り

イルミネーションの季節だと
クロスフィルターを使用して写真を撮る方も結構いると思います。


このクロスフィルターを使用するとき、F値には注意が必要です。

絞り開放で撮影
Resize157953

2段ほど絞って撮影
Resize157952_3

このように絞って撮影すると、
クロスフィルターで伸びた光芒が途切れてしまいます。

点光源を光軸上に持ってきて撮影
絞り開放
Resize157956

3段絞り
Resize157954

4段絞り
Resize157955

絞るとなんで途切れるのか。
クロスフィルターは下の図のように、
ガラス板に溝が掘ってあるフィルターです。
4
この図では4本の光芒が出るクロスフィルターの例です。
点光源があると、この溝で回折が発生して光芒になります。
誤解しがちなのが、下の図のように光芒が出ると思っている方が多い。
5
溝に沿って光芒が出る。

しかし、実際は、下の図のように、点光源周辺の溝で
回折が起こって光が広がることでクロスになります。
6
回折が充分に大きく起こると、これらがつながって線のようになります。
7

それぞれの溝で回折光が広がるので、光の干渉も起こります。
回折格子のようなものです。
光の干渉によってクロスフィルターは光芒に虹色が付きます。

絞りが開放の場合は光芒はきれいな線になります。
9_2
しかし、絞っていくと、センサに入射する光束が細くなっていくので
クロスフィルタの溝で充分に回折が起こらずに、光芒が途切れてしまいます。
8

(この考え方、間違っているかもしれません。
  間違っていたらご指摘お願いします。)

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