・D65とは
ディスプレイの色合わせを行うと、D65という言葉を
よく使います。
白色点をD65にするとか。
D65とは、色温度が6504Kの仮想的な光源の事です。
excelの元データこちら
「D65.xlsx」をダウンロード
D65は6504Kの黒体放射のスペクトルと比較すると、
リップルがありガタガタしています。
これは、D65が昼光(日中の太陽光の光)を模したものであるためです。
太陽光は地上に届くまでの間に、大気の成分によって
特定の波長の光が吸収されるためです。
(紫外線はオゾン層で吸収される、等)
話をディスプレイに戻します。
ディスプレイで用いられる白色点とは、
基準の白をどの色にするか、ということです。
白は白なのに種類なんてあるの?かと思うかもしれませんが
色というものは相対的なものなので、
白を定義することは非常に難しいです。
「白」は周りの色に影響されるので、
みんながばらばらの環境で色を語ることができません。
みんな白
そこである程度の基準として決められたのが
D65という色を白とするということです。
正しく色を見るためには、D65を白色点としたモニターを
D50と呼ばれる色の照明下で見る必要があります。
モニターの周りなどの部屋の壁紙はグレーであることが好ましい。
標準光源としてはA光源やC光源などもあります(B光源は廃止)。
A光源は2856Kの電球の分光ですが、
D65は測定によって求められた基準なので、
D65の分光を持った人工光は存在しません。
(ディスプレイの白色点をD65にするというが、実際は違う)
また、D65を規定するのに太陽光を測定した場所はヨーロッパなどであるので
日本では、昼間の色温度はもっと低いです。
夏と冬でも異なるが大体5000-5500ケルビン位。
そのため、本当にD65が適切なのかは議論が分かれるところです。
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