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2017年1月22日 (日)

・D65とは

ディスプレイの色合わせを行うと、D65という言葉を
よく使います。
白色点をD65にするとか。

D65とは、色温度が6504Kの仮想的な光源の事です。
Untitled1
excelの元データこちら
「D65.xlsx」をダウンロード

D65は6504Kの黒体放射のスペクトルと比較すると、
リップルがありガタガタしています。
これは、D65が昼光(日中の太陽光の光)を模したものであるためです。
太陽光は地上に届くまでの間に、大気の成分によって
特定の波長の光が吸収されるためです。
(紫外線はオゾン層で吸収される、等)

話をディスプレイに戻します。
ディスプレイで用いられる白色点とは、
基準の白をどの色にするか、ということです。
白は白なのに種類なんてあるの?かと思うかもしれませんが
色というものは相対的なものなので、
白を定義することは非常に難しいです。

Resize159166_2
後ろのビールが黄色っぽく見える。

「白」は周りの色に影響されるので、
みんながばらばらの環境で色を語ることができません。

みんな白
1

そこである程度の基準として決められたのが
D65という色を白とするということです。

正しく色を見るためには、D65を白色点としたモニターを
D50と呼ばれる色の照明下で見る必要があります。
モニターの周りなどの部屋の壁紙はグレーであることが好ましい。

標準光源としてはA光源やC光源などもあります(B光源は廃止)。

A光源は2856Kの電球の分光ですが、
D65は測定によって求められた基準なので、
D65の分光を持った人工光は存在しません。
(ディスプレイの白色点をD65にするというが、実際は違う)
また、D65を規定するのに太陽光を測定した場所はヨーロッパなどであるので
日本では、昼間の色温度はもっと低いです。
夏と冬でも異なるが大体5000-5500ケルビン位。
そのため、本当にD65が適切なのかは議論が分かれるところです。

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