・デジカメは赤と青の解像が低い、検証
以前の記事で
ベイヤータイプのデジカメは赤被写体と
青被写体の解像度が低くなることを記載しました。
この記事に対し、補色の緑と黄色の解像が低くなるのでは?
との意見をいただいたので検証しました。
検証方法
・輝線の存在しない光源(ハロゲンランプ)に
カラーフィルターをかぶせて特定の波長域の光だけ出す。
ハロゲン懐中電灯に、拡散フィルムを貼っています。
この上に、カラーフィルタをとりつけます。
青い光
赤い光
緑の光
黄色の光
斜め線の部分で赤い光だとジャギジャギしていて解像が落ちています。
青い光のときは、明線が細くなっている。
画素補間の段階で細くなってしまっているのだろうか。
やはりベイヤーで画素数の多い緑色の光の時が
解像度が出ていることが分かります。
また、黄色の時も、赤と緑の画素が使われるため、
解像が良くなっているのがわかります。
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先日コメントしたものです。私の無責任なつぶやきを検証いただき大変恐縮です。
ちなみに、検証方法には全く納得いっておりません。「緑色の光で照らされた物体」と「緑色の物体」は全く異なると考えております(緑の光の中の緑の物体・階調はほとんど見えない)。
私も自分のブログなどで検証してみたいと思います(すみません、時期についてはお約束出来ません。また、うまい検証方法が思い浮かびません)。
rssフィードで記事はもれなく拝見しております。これからも記事を楽しみにしております。
投稿: | 2017年3月 4日 (土) 17時28分
コメントありがとうございます。
今回の検証ですが、
「D65のような一般的な光源下での緑の被写体→
緑の波長の光のみを反射してそれが撮像素子に当たる」
「緑の波長の光のみを用いて白黒の被写体を照らす
→反射した緑の波長の光のみが撮像素子に当たる」
は等価であると思っています。
また、緑の光で緑の被写体の反射光≒緑の光で白い被写体の反射光
赤の光で赤の被写体の反射光≒赤の光で白い被写体の反射光
なので、それぞれの波長の光で白黒の被写体を見れば
どの色で解像が出ているか確認することが可能だと考えています。
一般的なカメラレンズのレンズ設計においてもd線(590nm位の黄色の光)
を重視しているため、撮像素子だけでなく、レンズも
黄-緑の解像が一番良いのでは、とも考えています。
投稿: 管理人 | 2017年3月 4日 (土) 21時57分