・画質関係用語集
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レンズ関係用語集
画質関係で割と謎なワードはたくさんあります。
カメラ関係の話をしていると、画質の話になり、
たまについていけないこともあるかと思います。
その一例の紹介。
・線が太い、細い
シャープネスのかけ方の違いを表す用語。
線が太いとは、低周波成分のエッジを強調して
見栄えがする絵作りになりますが、テクスチャーなどの
ディティールが消失しがちです。
線が太いシャープネス画像
線が細いシャープネス画像
・ASIC
エーシックと発音。画像処理エンジンの事。DigicとかBionzとかExpeedとか
各カメラメーカでブランド名を付けているが、
ASICの基本部分を作れる会社は世界でもそれほどない。
有名なのがソシオネクスト(旧富士通)
・SN
signal-to-noise ratioの略。
信号処理の一般的な用語だが、
画質観点だとノイズ量を表すことが多い。
SNが良い⇒ノイズが無い。
SNが悪い⇒ノイズが多い。
画像処理でノイズをつぶすともともとの信号成分も失われるが
ノイズが減るのでSNが良くなったとか言ったりします。
SN悪い画像
SNが良い画像
・ゲイン
信号データを増幅すること。
スピーカーで例えると音量を上げること。
写真では暗い場所などでセンサーにゲインをかけることで
明るく写すことができる。
当然、ノイズも増幅される。
そう、ISO感度のこと。
ISO100からISO200にするのは、2倍のゲインをかけている。
・色が回る
一見すると意味の分からない言い回し。
色は、彩度、色相、明度の3つの種類に分類できます。
この中で、色相(色の種類)が変わってしまうことを、色が回るといいます。
色空間は大体こんな図で表されて、色相が変わると、
回転方向に動くので色が回るとか言います。
iPhoneは空や光が当たる肌などで色が回りやすい。
・画素欠
画素欠陥の事。
センサーには少なからず画素欠陥が存在する。
静的画素欠陥は、工場の出荷時に補正を行って見えなくしている。
また、ミラーレス一眼で利用される像面位相差画素も画素欠陥とみなされる。
ただ、宇宙線の影響などで後から発生する画素欠陥や
高感度や高温になると見えてくる動的画素欠陥は、
専用の画像処理が必要になる。
また、長秒時NRで除去もできる。
・3A
スリーエーと発音。
AE,AF,AWBのこと。デジカメは3Aがちゃんとしているので、
シャッターボタンを押すだけで適正に撮ることが可能になっている。
・画処理
画像処理の事。画像処理によってノイズや色再現など行っている。
ここがメーカーごとに思想が異なり、好みが分かれるところ。
・NR
ノイズリダクションの事。
ノイズを取ることで画質が良くなるかといえば単純にそうではない。
強すぎると、本来あった細かい模様なども消えてしまう。
・眠い
コントラストが低くてしゃっきりしていない画像の事。
・マクベス
カラーチェッカー(色見本)のこと。
自然界にある代表的な色(肌色、空の色、葉っぱの色等)
を24色集めたものと、グレーのパッチからなる。
この色見本を元に各メーカは色作りをしていることが多い。
今はX-rite社からカラーチェッカーと言う名前で発売されている。
もともとは、グレタグ・マクベス社の製品だったことから
現在でもマクベスという人が非常に多い。
・サチる
サチュレーション(飽和)の略。
色飽和や白とびしちゃうこと。
・リニアな
日本語で言うと「線形な」
センサーに入ってくる光の量と、
画像上での明るさが比例関係になっている状態。
最終的な画像ではガンマがかかるので非線形になる。
・ラーメン
偽解像の事。格子などの細かい模様の被写体を撮影した時に
間違った補間をしてしまい、ラーメンの器に書いてあるような模様が出る。
・検波値
撮像素子から出てくる値を3Aで使える形にしたもの。
RAWではなく、3Aに使用するためのデータ。
・階調飛び/諧調破綻/バンディング
夕景の空などで、グラデーション部分に
段差が見えてしまうこと
極端な画像処理をすると発生することが多い。
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