・宙玉天の川
上の写真では天の川が良くわからないと思います。
実はこれ、非常に難易度が高い。
まず前提として、天気が晴れていて、
天の川が肉眼でもはっきり見える場所で、
月のない夜に撮影する必要があります。
この時点で、普通の会社勤めの人には
土日になるので、年に数回しかチャンスがありません。
さらに天の川をきれいに写したいなら、夏のほうが
銀河系の中心の明るいところが見えるので、
夏で、かつ空気が澄みわたっていないといけない。
天体ナビアプリ(StarWalk)での
7月の夜12時の天の川
そして、星撮影の基本ですが、
星は日周運動をするため、赤道儀を用いて星を止める必要があります。
ペンタックスのアストロトレーサーでは止められません。
これは、宙玉撮影では手ぶれ補正をoffにする記事と同様
宙玉の玉の部分はレンズの焦点距離と違い超広角になるため、
2つの焦点距離のレンズで同時に撮影するようなことになるためです。
また、空玉で玉の内部と外部で両方ともはっきりと写す為には
絞る必要があります。
F22とか。
そうすると必然的にシャッター速度も長くなるor感度を上げる
必要があるので、赤道儀のセッティングに精度が求められる。
また、天の川の星を大きく写す為にソフトフィルターを使用します。
宙玉には72mmのフィルター溝が切ってあるので、
ソフト効果が大きいsoftonBを使用。
今回撮影に用いた機材はこんな感じです。
赤道儀は安価な、nanotrackerを使用。
日本の緯度はだいたい35度なので、
35度の角度がついているアングルプレートを使用。
(CP+でやっているアウトレットで購入)
私は極軸合わせで、北極星が見つけられない
ニワカなので、ポーラメーターを付けています。
アングルプレートの下にあるのは、レベリング雲台。
水平出しを高精度に行うことができます。
アマゾンのタイムセールの時に安く手に入れました。
そのしたに、普通の雲台と三脚があります。
(ただし、大型で丈夫なもの)
意外と荷物が多く、車で行かないと大変です。
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