・プリント時の色空間変換方式
写真をPCからプリントするときに、
プリント設定で色空間の変換設定があります。
これは、ディスプレイの色空間をプリント時の
プリンタの表現できる色空間に変換するときに
どのような変換をするかを示しています。
インクジェットプリンタでは
シアン、マゼンタ、イエロー、キー(ブラック)
の4色を用いて色を表現します。
しかし、ディスプレイはRGBを用いて表現するために
表せる色域が異なります。
図の黄色い三角がAdobeRGBで表せる色域、
黒の範囲がプリンタで表せる色の範囲です。
例えば下の図の赤丸の部分のように、モニタで表せるが
プリントでは範囲外になる色を
どう表すかがプリント時の色変換です。
1:相対的な色域
写真プリントでおすすめの方法です。
もともとプリントの色域にある色はなるべくそのままに、
色域外にある色をなるべく近い色にマッピングします。
その結果として、もともと違う2色が
同じ部分にマッピングされたりする可能性もあるので、
彩度の高い部分が飽和したり、階調飛びしたりする可能性があります。
2:知覚的
はみ出ている部分だけでなく、もともと範囲内の色も変化します。
元の色域を圧縮して、プリンタの色域に入るようにします。
別々の2つの色の関係は保持され、変換後も、同じ色になってしまうことはありません。
写真プリントでおすすめの方法ですが、
画像によっては色域を圧縮するので全体的に彩度が低く見えてしまうことが有ります。
3:彩度
はみ出している部分の彩度は変えずにプリントの色空間にマッピングします。
彩度を維持するために、色相が変わったり、階調が失われたりすることが有ります。
写真ではあまり使われず、デザイン形で使われることが多い。
4:絶対的
はみ出した部分の色は気にしないという割り切った方法。
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