・PLフィルタを使用した画像処理
PLフィルタは偏光した光を透過させたり遮断したりするフィルタです。
物体に当たった光は偏光するため、この情報を上手に利用すると
色々な使い方ができます。
一番簡単な使い方は、カメラに三脚を固定して
PLフィルタを回した複数の画像を使用する方法。
(PLフィルタは回転させて効果を変える)
撮影時にPLフィルタの効果が一番出るのは、被写体の角度が斜め下45°の時です。
フィルタなし
ここまでが、普通にカメラで撮影してできる部分。
Photoshopを用いてちょっと画像処理をします。
フィルタなしとフィルタ有の画像の差分をとると
物体の反射成分だけを取り出すことが出来ます。
この反射成分は光源の色そのものなので、
被写体にグレーが無くても
反射成分を見ることで正確なホワイトバランスを取ることが出来ます。
通常画像
反射画像
上の写真は電球色蛍光灯下で撮影しましたが、
反射情報を見るとフィギュアの髪の青色などの影響を受けず
茶色っぽい光源の色だけが残っています。
これによって光源を推定してホワイトバランスを適切に取ることが出来ます。
フィルタ有画像も、PLフィルタの回転向きで3種類あるため、
差分画像も3種類作成されるため、これらの画像を
加算したり減算することで光の当たり方をコントロールすることが可能。
3枚の差分画像をそれぞれの色にして
どこから光が当たっているかを示す画像の生成。
この情報を用いて、光の当たり方をより細かくコントロールができます。
元画像
直接、光源からあたった光だけのようなライティングできます。
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