・花火のRAW現像方法3
1:RAW現像を前提とした花火の撮り方
2:花火のみの場合のRAW現像
3:花火と風景を一緒に撮る場合のRAW現像
今回は具体的なRAW現像についてです。
使用するソフトはAdobeCameraRAW(Lightroom)で説明します
3:花火と風景を一緒に撮る場合のRAW現像
白とびしないように、通常花火撮影時と同じように
アンダーで撮影しています。
RAWのファイルをPhotoshopで開くとCameraRAWが立ち上がります。
やはり、最初に露出関係の項目を調整します。
白レベルを下げて、白とび部分を減らします。
(以前のCameraRAWでいう、白とび軽減と同じ)
明るさ関係を調整した後は、
明瞭度を上げて、画像全体をしゃっきりさせます。
このあたりの調整は、実際に画像を見ながら
どの程度が適切かを自分で判断する必要があります。
明瞭度とかすみの除去の調整で
画像全体のコントラスト感が若干変わってしまうため、
最後に、トーンカーブで微調整を行います。
この微調整では、暗部-中間調までを少し持ち上げて
建物やレインボーブリッジを少し明るくしつつ、
煙の部分はあまり持ち上がらないようにしています。
彩度とホワイトバランスを調整します。
自然な彩度をがっつりあげて、赤青緑の千輪の花火部分が
鮮やかになるようにしています。
しかし、彩度を上げたことによって橋の部分のグリーンも
かなり強調されてしまいました。
これだと橋の主張が強すぎるので、
色相別のコントロールタブ部分で
グリーンとアクアの彩度を下げます。
橋の色がかなり落ち着きました。
さらにここで、花火の千輪の部分を強調したいので
円形フィルターで花火の部分を囲って
この部分のみ、彩度とホワイトバランス、明瞭度・かすみの除去を調整します。
花火部分がくっきりしました。
この花火の部分を拡大してみます。
赤青緑の三色の花火で、青の花火は輝度が低く
暗く見えがちなので、色相別コントロールタブで
最後に画面フィット表示で全体を確認。
空がグレーすぎる気がするので、
段階フィルターを用いて、空の部分だけ
ホワイトバランスを少し青よりにします。
このままでは、橋や花火まで青被りしてしまうので、
右下にある「範囲マスク」で輝度を選択し
空の暗い部分にのみ適用されるようにします。
RAW現像前
RAW現像後
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