・AIによるカメラの進化
最近、様々なところで
AIというワードを聞くようになりました。
現在は第三次AI(人工知能)ブームなのです。
そもそもAIとは何なのかというと、
ディープラーニング(以下DLと記載)のことで、
あるデータを入力→(DLによる処理)→あるデータを出力
DLは人間の脳のニューロンの構造を模した学習形式です。
学習ということなので、
予め大量のデータをインプットしておき、法則性なりを学びます。
この法則性に従って新規のデータを入力すると、いい感じの出力がされる。
DLの処理は基本的にはブラックボックスです。
なんでそういう出力になるのかがわからない。
カメラの世界では入力データは画像(写真)です。
では出力はどうなるのかというと、必ずしも画像ではありません。
たとえば、シーンの認識結果とか。
高精度にシーンを認識することによって、
また、AFにDLを応用すると、
入力画像から、フォーカスを合わせたい被写体を認識して
AFを追従させることもできたりします。
DLを写真で応用するときに開発が大変な部分は
大量の学習用画像を用意することです。
たとえば、顔認識の為には数万枚の顔画像と
顔っぽいけど顔じゃない画像を用意しなければいけない。
しかも顔だと、プライバシー的にいろいろめんどくさい。
また、使い方にもよりますが、画像にタグを付けるのも大変です。
インスタ映え度を算出してくれるアプリ(別サイト)がありますが、
これは15000枚の画像に点数付けをして学習させています。
とはいえ、被写体に応じた局所的なデモザイクを行うなど
画像処理の根本の部分でもDLを活用することで
今後のカメラ画質が劇的に向上する可能性もあります。
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