・同じ高感度でも夜だとノイズが目立つ理由
ここ最近、カメラのセンサの性能が上がり
高感度でのノイズが少なくなったり
ダイナミックレンジが広くなったりしています。
高感度ノイズは前の機種より1段分良くなったとか
よく聞きます。
一段良くなるとは、
例えば今までISO 3200までしか
ノイズレベル的に許せなかった人が
ISO 6400まで許せるようになるという事です。
5年前のカメラでのISO 3200
最新のカメラでのISO 6400
しかし人間の欲は深く、良いものが出ると
やはり、ISO 3200までしか許せない、
となることが多い。
本題ですが、同じISO 6400でも
昼間に撮影したISO 6400の画像と
夜に撮影したISO 6400の画像では
夜の画像のほうがノイズが多く感じます。
これは撮像素子のベースノイズと
信号の比 SN比によるものです。
このグラフでは横軸を明るさ、
縦軸を信号量としています。
このグラフの例では、明るいところの信号量は
150-255でノイズ量は0-3程度、
だいたい、比率だと1%ちょっとなのでほとんど無視できます。
しかし、暗い領域では信号量が0-50程度なので
ノイズ量は10-20%程度となり、かなり気になってしまいます。
夜間の撮影では暗い領域が多いので
同じISO 6400でもノイズが多く感じるのです。
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