・PENTAX DA★11-18 W端画質確認
ペンタックスの超広角レンズ、
ようやく発売されました。
このレンズは特に星撮る人用に設計されており、
周辺までの開放での像性能が気にされています。
また、レンズの結露防止のためのヒーターを巻く
溝が設置されています。
この溝はレンズを支える部分のパーツまで
熱が届きやすいようにちゃんと考えられていて、金属製。
無限位置に合わせたピントを不用意にずらさないように
ピントリングを無効化するCLAMP装置もついています。
このクランプも単純にレンズを動かないように固定すると
固定した瞬間のちょっとの衝撃でずれてしまいます。
これもずれないように工夫されている。
ピントリングの感度もMFで無限遠のピント位置を
合わせやすいように考えられています。
ピントリングの感度とは、
ピントリングをどれくらい回すとどれくらいピント位置が動くか
ということです。
感度が高いと少しピントリングを動かすだけで
一気にピントがずれてしまう。
これも使ってみると、実に無限遠の点光源にピントが合わせやすい。
さて、このレンズですが、発売日には確保できていたのですが
出張だったり、体調崩したりで先日ようやくまともに使えました。
星撮影用ということで、周辺のコマ収差が気になるので
高所からの夜景を撮影しました。
ガラス越しのため、周囲に色収差がついてしまうのは勘弁。
また、シグマの広角ズームは売ってしまったので比較ができない。
代わりに、フルサイズ用のIrix11mmで撮影してみました。
Irix11mmはFF用、単焦点、マニュアルフォーカスと
比較相手としては厳しい相手ですが。。
撮影時の設定は
レンズ収差補正系すべてOFF
マニュアル露出
マニュアルホワイトバランス
RRSオン(動対補正あり)
中心付近
開放でここまで映るのは流石です。
像高9割付近
少しコマ収差が出て流れています。
本当の端はちょっと厳しいかも。
11mm W端 F4.0
星撮影ではこれ以上は絞りたくないところ。
中心付近
十分。
像高9割付近
コマ収差は多少改善されます。
中心付近
奥のビルの窓はRRS合成がされていないっぽいですが
暗い部分の建物などを見ると、DA★11-18の開放のほうが
解像しているように見える。
ズームのF2.8開放でこれは結構すごいです
像高9割付近
イメージサークルがフルフレームを
カバーしているだけあってコマ収差や流れはとても少ない。
中心付近
像高9割付近
わずかに流れはあるものの、コマはかなり改善。
中心付近
DA★11-18のほうが
点光源がはっきり出ている気もします。
僅かなピント位置の違いかもしれない。
像高9割付近
さすが。
長くなったので、テレ端は次回。
« ・金網越しの撮影 | トップページ | ・PENTAX DA★11-18 T端画質確認 »
「写真講座」カテゴリの記事
- ・ミラーレスレンズをマウントアダプターで使う場合の注意(2023.12.03)
- ・グローバルシャッターって何が凄いの(2023.11.14)
- ・写真に枠を付けて正方形にするプログラム(2023.10.30)
- ・レンズ光学性能とセンサー解像度(2023.10.11)
- ・フィルターに最適なガラス素材は?(2023.10.05)
コメント