・F1.0以下のすごい明るいレンズ
以前に明るいレンズとは、という記事を記載しました。
明るいレンズとは解放F値が小さく、たくさんの光が取り込めるレンズです。
明るいレンズとしてよく見かけるものが50mmF1.4という標準レンズです。
しかし、世の中にはさらに明るいF0.95などのレンズもあります。
そもそもF値はどんな風に決められているのだろうか。
F値の定義
F値 = 焦点距離/有効口径
式を見ると、分子に焦点距離があるので、
同じ口径だと望遠になるほど暗くなります。
望遠で明るいレンズを作るには、有効口径を大きくする必要があります。
(レンズが巨大になる)
有効口径とはレンズの前玉の径ではないのに注意。
両方とも50mmF1.4だが、レンズの径が全く違う。
これは周辺光量落ちなどを抑えるために
レンズ径を大きくしている為です。
上記の式を見ると、焦点距離をとても小さくするか
有効口径を大きくすると非常に明るいレンズが作れます。
例えば焦点距離が50mmのレンズであれば、
レンズの有効口径を100mm(10cm!)のレンズならF0.5という
とてつもなく明るいレンズになります。
理論上もっとも明るいレンズがF0.5。
しかし、こういったレンズは現実的ではありません。
F値がすごく小さいレンズだと、被写界深度が浅すぎて
ほとんどピントが合わないような写真になってしまいます。
また、明るいほど収差も出やすくなるので
まともに映る領域が、画像の中心部分付近だけになってしまいます。
収差を抑えようと特殊な硝材や非球面レンズを使おうとすると
有効口径が大きいので高価になりがちです。
そのため、実用的なレンズとして、F1.4が開放F値のレンズとしてたくさんあるのです。
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