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2019年5月25日 (土)

・解像度とディティールの違い

画質の評価指標の一つとして解像度があります。
また、ディティール(解像感)という画質観点もあり
これは必ずしも解像度と一致しません。

まずは、そもそも解像度とは何か。
解像度は本数であらわされます。
解像本数の求めるためには解像チャートを撮影します
ISO_12233で定められた解像チャート

このチャートのクサビ部分が解像度を読み取る部分です。

チャートを正面からきっちり縦横がそろうようにして撮影。
Resize168566

クサビ部分を拡大
Resize168566_1

このクサビが読めなくなる部分が解像限界です。
850

上記の場合は本数は 850本位です。
この解像本数というのは、画像の短辺に何本の線を敷き詰められるか、
ということを意味しています。

極端な例として、10本の場合
7
20本の場合
14

図からわかるように白い線と黒い線をそれぞれ一本として数えます。
本数とクサビの関係
8_1

このように求められるのが解像度です。
では解像感とは何か。
解像感は明確な定義がありません。

しかし、画像処理関係者でよく言われるのが、
低コントラスト時の解像度(高周波成分)です。

下の二つの画像を見たとき、どちらのほうが良い画質?
Imgp2160

Imgp2160_2

どちらの画像も違った観点でよい部分があり
一概にどちらが良い画質か、とは言えません。
解像度だけ見ると、下のほうが良い画質になっています。
9

低コントラストの細かい模様は逆に上の方がよく出ている

Imgp2160_all1

低コントラストの模様は写真としてとても重要で、
石や木目の質感などによく現れます。
一方、解像チャートのような、高コントラストの細かい模様は
現実世界では思ったほどありません。

 

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