・ToFセンサーとは
AF性能を改善するための手法の一つとして
ToFセンサーというデバイスがあります。
ToF = Time of Flight
赤外線を照射して、
被写体で反射して戻ってくるまでの時間によって
被写体との距離を計測します。
光の速さはすごい速いのに、
被写体までの距離の時間差なんて計測できるの?
と思うかもしれません。
正確には、測定しているのは、光の波長の位相差です。
光は波なので、被写体に反射して戻ってきた光は
山と谷の位置が変化します。この変化量を計測。
最近では2次元ToFと呼ばれる、
複数の点の測距ができるものも出ています。
これを用いると、画素ごとに距離の情報がわかり、
被写体の深度マップ(3D情報)が取得できます。
深度マップを取得することで、任意の場所をぼかすことが可能。
ToFが光っている様子
この写真は天体改造カメラで撮影。
赤外線なので人間の目には光が見えない。
これらいろいろ有用な情報を得られるToFですが
弱点もあります。
・2m-5mくらいまでしか赤外線が届かない。
・太陽光下だと太陽光に含まれる赤外線の影響で、精度が落ちる
・ガラス越しだとガラスで赤外線が反射して正しい距離情報が取れない
これら弱点を踏まえて上手に使うと
今までできなかった様々な処理ができるようになります。
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