2024年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
無料ブログはココログ

« ・パンケーキレンズとは | トップページ | ・ストップという単位とは »

2019年8月 7日 (水)

・なぜ暗いところでは赤いライトが目に優しいのか

天体撮影などでは
暗いところに慣れた目にまぶしく感じない
赤いライトが重宝されます。
暗いところに目が慣れる(暗順応)までは30分くらいかかります。
しかし、明るいほうに目が慣れるのは一瞬です。

せっかく30分かけて暗順応した眼が
明るいLEDライトとかを見てしまうと
一瞬で見えなくなってしまいます。
赤いライトは暗順応を保ってくれます。
これは何でなのか。

人間の目には色を感知するための錐体細胞と
光のみ感知する桿体細胞があります。
錐体細胞は感度が低く、暗いところでは働きません。
一方、色は感じられませんが桿体細胞は高感度で
暗い場所でも見ることができます。

使われる細胞が違うので、
感じ取れる光の波長(分光感度)も異なります。

Eye

明るいところでは、555nmをピークに大体450nm-650nmまでの光を強く感じられます。
これが明所視感度です。
一方暗いところでは400nm-600nmまでの光を感じられます。
暗いところで目が慣れた状態はこの暗所視感度になっています。
図を見るとわかるように、暗所視感度では赤い光がほとんど感じられません。
そのため、暗順応した眼には赤い光があまり影響ないのです。

にほんブログ村 写真ブログ デジタル一眼(PENTAX)へ
にほんブログ村

« ・パンケーキレンズとは | トップページ | ・ストップという単位とは »

写真講座」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« ・パンケーキレンズとは | トップページ | ・ストップという単位とは »