・花火と都市風景のRAW現像方法
以前の記事
花火のRAW現像方法1
花火のRAW現像方法2
花火のRAW現像方法3
今回は花火と都市風景を両方撮影してRAW現像する方法です。
前回の花火のRAW現像方法3でも記載していますが、
花火の種類によっては、花火が非常に明るく
風景と同時に取るのが困難な場合があります。
こういう場合には風景と花火をそれぞれ別に撮影して、
後で合成するという方法が使えます。
※合成に拒絶感のある方は、花火撮影中に、
黒いうちわや帽子でレンズ前を塞ぎ遮光することで
花火と風景をそれぞれ適正な露出で撮影することも可能。
花火の画像
4.8秒 ISO100 F22
KANIリバースハーフND1.2を使用
夜景の画像
140秒 ISO100 F14
KANIリバースハーフND1.2を使用
まずは花火の方の画像を調整します。
花火の部分だけを着目して露出やホワイトバランスを調整します。
緑の花火の部分の鮮やかさが足りないので、
円形フィルターを用いて緑色の花火を囲い、
右下の範囲マスクを輝度を選択。
輝度範囲を明るい部分だけにして、
花火だけにフィルター効果がかかるようにします。
彩度を上げる、色温度・色かぶり補正で緑の色を調整。
コントラスト・ハイライト・シャドウで色のこさを調整します。
木の板に反射している花火の光も強調します。
同様に円形フィルタで選択して、輝度範囲で
明るい部分だけがセレクトされるようにします。
マスクにチェックを入れると、どこが選択されているかわかります。
色温度・色かぶり補正・露光量・彩度を調整して
反射を強めました。
青い花火はHSL補正タブから
彩度と輝度を上げることで強調します。
続いて、夜景部分の調整です。
露出を思い切ってガツンと明るくしてしまいました。
ホワイトバランスで全体のトーンを青っぽく
ハイライトや白レベルを用いて街の白飛び具合を減らします。
円形フィルタで街の部分を選択し、
色温度を黄色めにする。
また、彩度や明瞭度を上げて
街並みが豪華に見えるように微調整していきます。
空の平坦な部分はノイズが目立つのでノイズ除去をします。
段階フィルタで空の部分を選択
Shiftキーを押しながら、上から下方向へ選択。
前回の円形フィルタの設定が残っているので
右クリック、部分補正設定を初期化します。
ノイズ低減を強めにかける。
手前の草の青被りが気になるので
ここも段階フィルタで選択してホワイトバランスを
黄色目にするなどして微調整。
RAWによる調整が終わったら画像を保存。
Photoshopで開きます。
二枚の画像をレイヤーとして読み込む。
ファイル>スクリプト>ファイルをレイヤーとして読み込み
こんな感じに仕上がりました。
RAW現像は時間をかければかけるほど、自分の理想に近づけることができます。
どこまでやるかは、使える時間との相談になります。
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