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2019年9月

2019年9月27日 (金)

・NisiとKANIのハーフNDを比較

NisiのリバースハーフND1.2を持っていたのですが、
KANIの同様の製品を買ったときに、
Nisiのものは売ってしまいました。

しかし、Nisiのフィルター特性のクセが気に入っていたので
再度購入をしました。


ここで、NisiとKANIのリバースハーフNDフィルターの比較紹介をします。

左:Nisi 右:KANI
Resize168837

両製品とも、NDの一番濃い部分は4段分の減光効果があります。
しかしフィルター特性はだいぶ異なります。
左:Nisi 右:KANI
Gradation
中心のNDの境目の部分が
KANIは緩やかですが、Nisiはかなり急峻になっています。
急峻だと使いづらいという面があるのですが、
望遠レンズで使用するときは、急峻なグラデーションじゃないと
十分な効果が発揮できません。
また、境目が急峻だとエフェクト的な効果も出しやすくなります。


次に、フィルターによる色かぶりについて。
フィルターによる色かぶりはできる限り少ないほうが良いです。
KANIフィルターは色かぶりが少ないといわれています。

まずは反射光を見てみます。
フィルターを付けてもなるべく多くの光を透過してほしいので、
表面での反射は少ないほうが良い。

Resize168839

ハーフNDの透明部分での反射光の色は、
Nisiフィルターは反射光が紫っぽい。
→紫の光を通さないので、反対色の緑っぽく色かぶりするはず。

KANIフィルターは白っぽい。
→色かぶりは少ないと思われる。

Resize168838

ハーフNDのND部分での反射光の色は、
Nisiフィルターは反射光が青っぽい。
→青の光を通さないので、反対色の黄色ぽく色かぶりするはず。

KANIフィルターは茶色っぽい。
→黄色系の光を通しにくいので、青っぽく色かぶりするはず。。


次に実際にフィルターを付けてみて撮影画像で色かぶりを確認してみます。
フィルターなしでグレーカードをワンプッシュホワイトバランスで撮影します。
その状態で、フィルターを付けて撮影して色を確認。

Nisiフィルター
Kaninishi-3
a*b*平面グラフ
Kaninishi-1
「フィルタなし」と「透明部分」、「ND部分」をみてみると
グラフ上でかなり離れています。
これは色かぶりが大きいこということ。
しかも反射光からの予想通り、透明部分は緑の色かぶり
ND部分はオレンジっぽい色かぶりをしています。
色かぶりの色の種類が異なり扱いづらい。

KANIフィルター
Kaninishi-4
a*b*平面グラフ
Kaninishi-2
噂の通り、Nisiフィルターに比べて色かぶりがかなり少ないのがわかります。
特に透明部分はa*b*平面上での距離が1程度なので気にならないレベル。
ND部分はわずかに青っぽい。


これらの結果から、一般使いにはKANIフィルターのほうが
使いやすいフィルターだといえます。
しかし、私があえてNisiフィルターを再購入した理由とは。
特定のシーンでこの色かぶりが有用に働くからです。

Resize168836

Resize168835

夕暮れと水面のシーンにおいて、
NisiのハーフNDを用いると、空をより赤く、
水面をより水色(シアン)の独特の色にしてくれます。


KANIフィルターに切り替えたときに、こういうシーンで
どうしてもNisiを使った時のような色味が出せずに
再購入してしまいました。

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2019年9月21日 (土)

・スクウェアフォーマットで建物を正立させるコツ

一時期、instagramなどの影響で流行った
1:1アスペクトのスクウェアフォーマットの写真。

スマホやミラーレスカメラでは、
撮影時に1:1で撮影するモードもあります。

建物を撮影するときに見上げるように撮ると
どうしても上のほうがすぼんでしまいます。

14_20190921231401

これを抑えるようにピシッと正立して撮るにはどうすればいいのか。
建築写真家が使う方法としてはシフトレンズを用いるという方法があります。
ただし、シフトレンズは非常に高価だし、ましてやスマホでは対応できない。

そこで、シフトレンズと同じような効果を得る撮影方法で対応します。

アスペクト比をカメラのセンサーと同じサイズにします
(スマホなら4:3)
後で、画像上部だけ1:1にトリミングすることを前提として、
撮影をします
画像下部に余計なものが入っても良い。

Resize168830

このとき建物から少し離れて撮るのがコツ。
この写真の上部をトリミングするとこんな感じ

Resize168829

比べてみるとこんなに違います。
Hikaku

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2019年9月17日 (火)

・Kenkoスターリーナイトフィルターを確認

天体撮影時に街の光などの光害を減らしてくれる
光害カットフィルター。
評判のKenkoスターリーナイトフィルターを購入したので
いつものようにチェックしてみます。


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Nisiの光害カットフィルターの確認
Kaniの光害カットフィルターの確認

右:KANIの光害カットフィルタ
左:Kenkoの光害カットフィルタ
Resize168817

商品紹介の写真では緑っぽく見えますが、
実際のフィルターの色は紫系です。
KANIのフィルターと比較すると色が薄い。

いつものように日中の太陽光下での分光がどのようになるのか確認してみます。

晴天屋外での太陽光の分光分布
Kogai-1

KANI光害カットフィルタLPRFフィルタを通した分光
Kogai-2

kenkoスターリーナイトフィルターを通した分光
Kogai-3

光害の原因となる水銀灯、
ナトリウム灯の輝線をカットするのが光害カットフィルターです。
波長が580nm付近の水銀灯及びナトリウム灯の輝線が
どちらのフィルターでも通さないことがわかります。


実際にどれだけの効果があるのかを確認します。
前回まではグレーカードを撮影して
どれだけカットされるかを確認しましたが、
今回は色彩照度計を用いてしっかりと確認。

まずは太陽光下です。
フィルターなしでの光量は114000Luxでした。
Resize

KANIフィルター使用時は62500Lux
Resizekani

そしてKenkoスターリーナイトフィルターでは71400Lux
Resizekenko  

露出係数を計算すると
KANI
0.87段暗くなる
Kenko
0.67段暗くなる

※計算方法(KANIの場合)
暗くなる段数= Log{(1/2),(62500/114000)}
底が(1/2)の対数をとれば、露出の段数がわかります。
写真で用いられる段数は光量が半分になると1段暗くなるため。


水銀灯下ではどうなるか。
理想的には水銀灯の光は通さないでほしいので
真っ暗になるのが良い。

フィルターがない時
25.4Lux
Resize_20190917224901

KANIフィルター使用時
10.8Lux
Resizekani_20190917225001

Kenkoフィルター使用時
13.6Lux
Resizekenko_20190917225001

どちらのフィルターも
540nm付近の輝線はほとんどカットできていないのが気になる。

露出係数を計算すると
KANI
1.2段暗くなる
Kenko
0.9段暗くなる

太陽光と比較すると
KANI 0.36段の効果
Kenko 0.22段の効果

KANIのほうが僅かに水銀灯の光をより効果的にカットできることがわかります。
ただし、水銀灯は2021年には製造も販売も中止になる。
都心部ではすでに水銀灯がほとんどなくなってきていて
LEDに置き換わっています。
今後は水銀灯についてはそんなに気にしなくてもよいかも。


続いてナトリウム灯。
最近は演色性の高い高圧ナトリウム灯が増えてきて、カットするのも難しいが。。

フィルターがない時
17.9Lux
Resize_20190917225301

KANIフィルター使用時
4.6Lux
Resizekani_20190917225401

Kenkoフィルター使用時
6.5Lux
Resizekenko_20190917225501

露出係数を計算すると
KANI
2段弱暗くなる
Kenko
1.46段暗くなる

太陽光と比較すると
KANI 1.3段の効果
Kenko 0.8段の効果

ナトリウム灯の明かりに対しては、
KANIのフィルターのほうがKenkoのスターリーナイトよりも
0.5段分も有利に働きます。

全般的にKANIの光害カットフィルタのほうが高性能に感じますが、
効果が強い分、太陽光下での減光も大きいので、
天体撮影時にもISO感度を上げたり、露光時間を延ばすなど
より光量を得る対応が必要になります。

実写による確認は次回

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2019年9月16日 (月)

・Spyderのアクセサリが良い

カメラのアクセサリーブランドでSpiderというものがあります。
大きなメーカではなく、スタートアップ企業で
展開している商品もまだまだ少ないのですが、
使い勝手の良いアクセサリを出しています。


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SPIDERCAMERAHOLSTER ハンドストラップ SpiderPRO HAND STRAP
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ハンドストラップ
ハンドストラップとしては高価ですが、
手をすっと通すことができ、握ったときは
しっかりとグリップできます。


 

カメラホルスター
カメラを腰に装着できるアタッチメントです。
複数台カメラを持つときに便利。
ピークデザインでも腰に装着するものがありますが、
ピークデザインのは装着時にしっかりはまったかわかりずらく、
2回ほどカメラを落としてしまい壊しました。
Spyderのほうが、直感的に装着できるので、落としてしまうミスは減りそうです。

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2019年9月10日 (火)

・ミラーレス専用レンズならではの優位点

近年、各カメラメーカが本格的にミラーレスに参入し
ミラーレス専用レンズも次々とリリースされています。
ミラーレス専用設計レンズだと
今までの既存の一眼レフ用レンズと何が違ってくるのか。

一眼レフとミラーレスの一番の違いは
フランジバックの長さです。

一眼レフ
1gannref

ミラーレス
2nonref

ミラーレスはミラーがない分、
レンズマウントとセンサの距離が近い。
この距離が近いと、特定のレンズは小さくすることができます。
そのレンズとは、広角レンズ。

一眼レフでは広角レンズを作るために
レトロフォーカスという特殊な設計をする必要がありました。

レトロフォーカス設計のレンズは
レンズの左右が非対称で、収差が大きく発生しがち。
ミラーレスでは焦点距離が短い広角レンズを
レトロフォーカスにしなくても作りやすいので
小さく、性能を上げることもできます。

Resize168800
左右対称のレンズ


ミラーレスならではのレンズ設計として
ミラーレスカメラで写真を撮る場合、
画像処理をした映像しか見れないという特徴があります。

一眼レフではレンズから入ってきた光を直接
ファインダーで見ることができます。
1_20190910224601

一方ミラーレスではレンズから入ってきた光は
センサーにのみ届き、ディスプレイや電子ビューファインダーでは
ホワイトバランスなどの各種画像処理が終わった結果を出力しています。

6_20190910224601

最近のミラーレスは画像処理にレンズ補正も含まれています。
特に、倍率色収差歪曲収差周辺減光は画像処理でかんたんに補正可能。

ミラーレスでは画像補正された状態でしか画像を見ないので、
倍率色収差、歪曲収差、周辺減光はレンズ側で
光学的に頑張って補正する必要がありません。

その分、画像処理で補正するのが難しい、
軸上色収差補正などに光学的設計を割り当てられます。

001

002

収差の補正が程々で良ければ、
レンズの玉を少なくして軽量コンパクトなレンズに設計することもできます。

003

一眼レフ用のレンズでも魚眼レンズはコンパクトなレンズが多いのは、
歪曲収差をあえて残している(補正しない)ためです。


シグマの45mmF2.8レンズ


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レンズ構成図は下の図のようになっています

Construction

ミラーレス用で焦点距離45mmのレンズなので、
後玉の3枚の部分は一眼レフだと、
ミラーボックスに相当するスペースです。

14_20190910224901

このレンズでは、
この空きスペースにインナーフォーカス用のレンズや
収差補正用のレンズを入れています。
こうすることで、レンズの使い勝手を向上させている。

このように、ミラーレス専用レンズでは
フランジバックだけでなく様々な要因で
レンズを一眼レフ用とは違った観点で設計することができます。

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2019年9月 3日 (火)

・星と近景を同時に撮影する

星景写真を撮る際は、感度を低くしたり、
シャッター速度を短くしたいので
なるべく明るいレンズでとるのがセオリーです。

しかし、明るいレンズを用いると被写界深度が浅くなってしまい
無限遠の被写体と近景被写体でピントが合わなくなります。

Star-6

手前の踏切の看板はボケている。
そこで、手前にピントを合わせた写真と
星にピントを合わせた写真を合成することで、
両方にピントが合った写真を作成することができます。

手前にピントを合わせた写真
Star-1
これはこれでいい写真ですが。
手前にピントを合わせる写真を撮る際は、地上がぶれないように
赤道儀もOFFにしておきます。

星空が見えるような暗闇では手前にピントを合わせるのも困難です。
ピントを合わせる方法としては、一時的に手前の被写体をライトで照らし、
その状態でピントを合わせる方法です。
しかし、ほかにも写真を撮っている方がいる場合これは厳禁です。

その場合は、ISO感度を51200とか超高感度にして、
シャッター速度1秒とかで撮影、
撮影画像を見てピントがずれていたら
マニュアルフォーカスでピント位置をずらして再撮影
を繰り返すことでピントを追い込みます。

ピントを追い込んだ後はピントリングにテープなどで
ピントの位置をマーキングしておくとよい。

Star-2

手前にピントを合わせた写真と
星にピントを合わせた写真を
photoshopで読み込みます。

手前にピントが合っている写真の踏切部分だけ使用するので、
マスクで踏切以外を反映させないようにします。

マスクの作り方
Star-4

マスクレイヤーを編集
Star-3

これによって、星と近景、両方にピントが合ったような写真になりました。

 

Star-5  

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