・星と近景を同時に撮影する
星景写真を撮る際は、感度を低くしたり、
シャッター速度を短くしたいので
なるべく明るいレンズでとるのがセオリーです。
しかし、明るいレンズを用いると被写界深度が浅くなってしまい
無限遠の被写体と近景被写体でピントが合わなくなります。
手前の踏切の看板はボケている。
そこで、手前にピントを合わせた写真と
星にピントを合わせた写真を合成することで、
両方にピントが合った写真を作成することができます。
手前にピントを合わせた写真
これはこれでいい写真ですが。
手前にピントを合わせる写真を撮る際は、地上がぶれないように
赤道儀もOFFにしておきます。
星空が見えるような暗闇では手前にピントを合わせるのも困難です。
ピントを合わせる方法としては、一時的に手前の被写体をライトで照らし、
その状態でピントを合わせる方法です。
しかし、ほかにも写真を撮っている方がいる場合これは厳禁です。
その場合は、ISO感度を51200とか超高感度にして、
シャッター速度1秒とかで撮影、
撮影画像を見てピントがずれていたら
マニュアルフォーカスでピント位置をずらして再撮影
を繰り返すことでピントを追い込みます。
ピントを追い込んだ後はピントリングにテープなどで
ピントの位置をマーキングしておくとよい。
手前にピントを合わせた写真と
星にピントを合わせた写真を
photoshopで読み込みます。
手前にピントが合っている写真の踏切部分だけ使用するので、
マスクで踏切以外を反映させないようにします。
これによって、星と近景、両方にピントが合ったような写真になりました。
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