・屋形船の軌跡を撮る2
前回の記事ではバルブで
屋形船の軌跡を撮る方法を記載しましたが
この方法は背景が暗かったりすると
露出のバランスが結構難しいです。
このバランスを少し詳しく記載します。
屋形船の軌跡の明るさと
背景部分の明るさのバランスは
ストロボの定常光と瞬間光の関係に似ています。
背景は常に同じ場所で光っている定常光なので
露光時間が倍になれば、明るさも倍になります。
一方で、屋形船の光は船が停止していない限り、
同じ場所で光っているわけではないので
瞬間光として扱えます。
露光時間が1分でも2分でも、
特定の場所で光っている時間は1秒とかの間だけなので。
よって、軌跡を撮影するときは露光時間がとても大事になります。
露光時間が長すぎるとき
露光時間が長いと背景が明るくなるため、
屋形船の軌跡が背景光に埋もれて薄くなる。
写真
屋形船の軌跡が白飛びしてしまう。
鮮やかな色が出ない。
もしくは、背景が暗すぎてしまう。
屋形船の軌跡を撮影するときは
軌跡が途中で途切れ途切れにならないように
ある程度の露光時間を設けたほうが良いです。
背景の明るさにもよりますが2分-3分ほど。
F16でISO100、ND16を使うとちょうどよい露出になることが多い。
ND32しか持っていないならば、絞りを一段明るくしてF11にすればOK。
ND8ならば、F22にすればよいです。
背景が暗い場合、軌跡の明るさとのバランスがどうしても難しい場合があります。
その場合は、ハーフNDを使うのも手です。
屋形船が撮影場所から離れているときは、
相対的な移動速度が遅いので、より白飛びしやすい。
なので、リバースタイプのハーフNDが適しています。
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