・SAMYANGの20mmF1.8を確認
私の持っているペンタックスフルサイズ用レンズは
28mmの次が12mmと、超広角になり
その間がなくて、使いづらいことがありました。
そこで、フィルターも付けられる径で比較的安価な
サムヤンの20mmを購入しました。
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本当はツァイスの21mmが欲しかったが
中古市場にも全然出てこない…。
早速描写をチェックしました。
まずは遠景で解像度をチェック。
開放での解像度はそれほど高くなく、
点光源の部分に中心付近なのにコマフレアのようなものが出ています。
さすがに最近のでかくて重い、
解放からキレキレのレンズのようにはいきません。
また、ペンタックスでは絞りリングでAポジションを使うことで
自動露出になりますが、開放の時はF1.7と認識されるので
1/3段弱暗く映ってしまうので注意。
周辺になるとサジタルコマ収差が少し出ています。
サムヤンの14mmは非常に優秀だったのに比べると
少し残念。
また、この個体は若干右下と右上が流れているので、
右側が片ボケ。
F4まで絞れば光源のフレアっぽさは消えて解像感が高まります。
右側がやはり片ボケ。
ただ、絞ればコマ収差はほぼ気にならなくなります。
倍率色収差は若干気になるが、RAW現像時に補正すれば問題なし。
最近の超広角レンズはゼロディストーションとか謳っているのが多いので
そういったレンズに慣れていると、ディストーションが気になります。
タル型のディストーションが発生。
ただ、ディストーションも後処理で補正ができるので
そこまで目くじらを立てなくてもよいかもしれません。
周辺綱領落ちはどんな感じか。
F2.8まで絞ればあまり気になりませんが、
開放のF1.8では結構な周辺光量落ちがある。
このレンズが20mmという降格ながらF1.8の明るさで
フィルター径が77mmと小さいので、仕方ないかもしれない。
それよりはフィルターがつけられるほうが重要。
ボケ味
20mmという超広角ながら、F1.8という明るさ
最短撮影距離が20cmなので、背景がかなりぼかせます。
ボケも強い輪郭が生じたりせず比較的自然。
逆光耐性
日本メーカのレンズと中華・韓国製のレンズの一眼の違いは
コーティング技術の差です。
最近はレンズ設計はコンピュータのソフトで高性能なものが
作りやすくなっています。
しかし、コーティングはノウハウの塊なのでなかなかマネができません。
そのため、逆光耐性のところで差がでやすい。
矢印の部分に小さな緑の玉のゴーストが発生。
カッコの部分に薄い青い丸いゴーストが発生。
緑の玉のゴーストはそれほど気にならない。
夜景のシーンのように、点対称に現れる青いゴーストは
ちょっと気になるレベルかも知れない。
片ボケさえなければ、値段の割に明るいし
Kマウントとしては良いレンズかもしれない。
なんと言っても小さくて軽いのが良い。
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