・⊿uvとは
写真を現像するときなど、ホワイトバランスを調整する際に
色温度の他に色偏差という軸があります。
この色偏差が⊿uvと言われる指標に近いのですが
もう少し詳しく説明します。
「色温度」とは黒い物体に熱を加えていって発光する光の色のことです。
鉄も熱していくと赤黒く発光し、更に高い温度にすると黄色っぽくなるのが
イメージできると思います。
この色の移り変わりをx-y色空間上にプロットしたものを
黒体カーブと呼んだりします。
黒体カーブはx-y色空間上に図のようにプロットされます。
この曲線からどれだけ離れているかが⊿uvです。
「どれだけ離れているか」ということは
黒体カーブから垂線になっていなければならない。
しかし、図を見ると、黒体カーブの左端、
20000K付近は垂直になっていますが、
色温度の低い右側の方は垂直になっていません。
これは⊿uvはx-y平面で定められたものではないためです。
色空間には一般的なx-y平面の他にuv平面というものがあります。
uv平面とは色と色の距離関係を人間の視覚に近づくように定められたものです。
このuv平面で見ると、⊿uvはしっかりと
黒体カーブに対して垂直になっていることがわかります。
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