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2020年8月12日 (水)

・ペンタプリズムのガラス

先日、ペンタックスが
ファインダーにこだわる、一眼レフでやっていく
といった声明を出しました。

ペンタックスはミラーレスで失敗したので
ミラーレスはやりたくない、ってのがあると思いますが、
光学ファインダーは間違いなく良いものを作っています。

私自身も最近の撮影では、夜景だ、蛍だ、花火だ、で
光学ファインダーを覗く撮影機会が減っています。
それでも、光学ファインダーのある、ペンタックスのカメラは
撮影していて楽しいし、ものとしての愛着もあります。

動体撮影用でソニー、マウントアダプタ遊びでパナソニックの
ミラーレスも持っていますが、やはりミラーレスは
「撮影道具」としてしか認識できません。仕事ならいいだろうけど。

そしてペンタックスが光学ファインダーにこだわって
新しい梢材を用いたペンタプリズムを開発したと発表しました。
社名の由来にもなっていたペンタプリズムの加工は
非常に難しいものです。

 

ペンタミラーとペンタプリズムでは
ペンタプリズム機のほうがファインダー倍率は大きい。
これはミラーでは空気中を光が通過するのに対し、
プリズムでは屈折率の大きなガラス中を通過するためです。

屈折率の大きな物質の中を進むとなぜ倍率が上がるのか。
ファーカシングスクリーンから接眼レンズの先の眼までを
わかりやすく図示しました。

Prism-6

カメラのサイズなどの制約で、フォーカシングスクリーンから
眼までの物理的な距離はほぼ一定になります。
上の図では、ペンタ部分の反射は省略していますが、
屈折率の大きなプリズムを用いると光路長を長くできるので
接眼光学系の焦点距離を短くすることができます。

望遠鏡でもそうですが
接眼レンズの焦点距離が短いほど倍率が上がります。

よって、光路長が長くなる高屈折率のガラスを用いたほうが
ファインダー倍率が大きくしやすくなります。
ペンタックスの新しい一眼レフではペンタプリズムに
高屈折ガラスを用いることでファインダー倍率を上げました。

ただ、高屈折率のガラスは加工が難しくなります。
屈折率が高いもののほうが基本的に硬くなります。
ダイヤモンドが一番高く屈折率2.4。

ペンタプリズムではダハ面の加工が特に精密さを要求されます。

Prism-2

レンズからの光がどのようにペンタプリズムで反射するかの図

Prism-1

Prism-2_20200812150301

Prism-3

Prism-4

Prism-5

ダハ面で2回反射します。
ここの部分の精度は少なくとも0.0055度以上が要求される。
制度が悪いとファインダーの中央に縦筋が見えてしまいます。

イメージ図
Prism-1_20200812150301

なので、ペンタプリズムに使用するガラスは
一般的なBK7から変えようとすると、
専用の工程が必要になり非常に難しくなってしまいます。
これをクリアしたということは、
ペンタックスは光学メーカとしての実力をまだ持っているということです。

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