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2020年10月28日 (水)

・CMOSセンサの幕速とは

幕速とはフォーカルプレーンシャッターの動く速度のことで
シャッター速度とは違います。

ほとんどの一眼では先幕・後幕があるフォーカルプレーンシャッターで
この幕速が1/180secくらいです。
あまりにも早く動く被写体だと、センサーの上側と下側で
時間差が生じるために被写体がゆがみます。

Resize151913

現在ほとんどのカメラで使われているCMOSセンサは
ライン読み出しという方法で画像を読みだしているので
フォーカルプレーンシャッターと同じような幕速という概念があります。

ライン読み出しの図
1_20201028205101

センサの上側から一列目、二列目、、、とデータを読みだしていきます。
大体のCMOSセンサはこの読み出しにかかる時間が1/50secくらいと遅いので、
フォーカルプレーンシャッターに比べて歪みが大きくなってしまいます。
それほど早く動いていない被写体でも歪んでしまう。

詳しくはこの記事

メカシャッターがないスマホや、
ブラックアウトフリーのミラーレス一眼(α9など)では
電子シャッターを使うため、この読み出しスピード(幕速)が重要になります。
幕速が特に下がる要因は以下。

・画素数が多いと読み出しスピードが遅くなる
デュアルピクセルセンサーだと読み出しスピードが遅くなる
 (実質読み出し画素数2倍なので)

逆に、メモリ積層型のCMOSでは
積層されたメモリに一気にデータを読み出すので、
幕速が早く、歪みがほとんど気になりません。

特にスマホでは、画像をたくさん撮影して合成をするので
CMOSの幕速は大事になってきます。
遅いと合成時に動いている被写体がうまく合成できないということになります。

 

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