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2020年12月18日 (金)

・天体のコンポジット処理ができるフリーソフト

写真のノイズを減らすには複数の画像を重ねると
ノイズが平均化されて少なくなります

4枚重ねるとISO感度で言う1段分のノイズを軽減できます。
16枚で2段分。

建物などの静止物であれば画像の重ね合わせはかんたんですが、
星は時間とともに動くため重ねるのが非常に難しい。

また、動き方も方角によって異なったり、
レンズの歪曲収差によって動く量が画面内の位置で異なるので
手動で位置合わせするのには限界があります。

なので、天体用の専用合成ソフトを使うのが楽。
sequatorというソフトがフリーでありながら優秀です。

公式ページ

赤道儀がなくても、インターバル撮影した画像で
かなり良い結果を得ることができます。
(しかもRAWやTIFFも対応)

今回は下のような軌跡の写真を撮るために
インターバル撮影した画像を利用。

Resize176314

比較明するとこんな写真になる。

合成前の画像の中の一枚はこんな感じです。
Resize176327
拡大するとノイズ量はこのくらい。
_raw_imgp62012

Sequatorを立ち上げると、このようなUIです。
Resize01
インターバル撮影した画像群をドラッグアンドドロップで
放り込みます。
Resize02
今回は50枚入れました。
基準画像は入れた画像の真ん中の番号のものが自動で選ばれます。
天の川の位置などで、別の画像を基準に選んでも良い。
ただし、端の方の画像を選んでしまうと合成によるノイズ除去効果が薄れます。

今回は地上と星のシーンなので、
合成方法は「星を合わせる」、地上景色固定を選択。
Resize03
空の領域は「不規則」で援助のハイライトをチェックしておきます。
Resize04

ここでマウスを右側のプレビュー画面に持っていき、
空の領域を左クリックで緑に塗っていきます。
地上部分は赤にしておく。
Resize05
右クリックすると赤で塗ることができます。
また、Altキーを押しながらホイールを回せば、ペンの太さを変えられます。
今回のように映り込みがあるシーンでは、水面も空領域にしておいたほうが良さそう。

自動明るさ調整はオン
高ダイナミックレンジもオン
熱いノイズを取り除くもオン
(これはホットピクセルを除去してくれる機能)
歪みの効果を補正はオート
光害を減らすは、広角で光害がある場所での撮影なら
「不均一」で強さは弱めにしておいたほうが良さそう
Resize06
50mm以上の望遠ならば「深い空」を選べば良い。

星の光を強化は好みに応じて変更。

それ以降の項目はオフで良いです。
最後に始めるボタンを押してしばらく待つと結果が出ます。

Resize176328
今回はこんな結果となりました。

Hikaku_20201218215201
一枚画像と比較するとこんなにも違います。
ノイズで埋もれていた暗い星も見えるようになっています。

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