・超難しいUSB規格
USB規格はカメラとPCをつないだり、
外付けHDDをつないだり、
写真をやるうえで知っておいて損がない知識です。
しかし、USB規格は異常に複雑で理解するのが困難です。
下記のブログにすべての情報がまとまっているので
わからないときは参照するのが良いです。
みるめも
今回の記事では、注意すべき点をまとめていきます。
まず前提としては、USB規格には大きく分けて
USB1系 USB2系 USB3系の3つがあります。
ただし、USB3系でもUSB3.1とかUSB3.2とかあって複雑。
数値が大きくなるほど、転送速度が速くなります。
注意1:USBの端子の形は規格と全く関係ない。
最近主流になりつつあるUSB Type-Cですが、
Type-CだとしてもUSB3.0とは限りません。2.0も紛れています。
見た目で判断は不可能。転送速度で判断するしかない。
Type-C端子。ただしUSB3.0とは限らない。
また、USB端子が青いものが3系ですが、青くない3系もあります。
青くないからと言って2.0だとは断言できない。。
注意2:USB3.0とUSB3.1とUSB3.2は店員、パッケージともに信用ならない
USB3.xは新しい規格が出るたびに以前のUSB規格を
包括して規格化しちゃっているので複雑になりすぎています。
店員も理解できていません。
古いパッケージだと旧規格の名称が書いてあるので間違っています。
例えば最新の2017年のUSB3.2の規格では、
USB3.2 Gen1x1 = USB3.0
USB3.2 Gen2x1 = USB3.1
です。
単純にUSB3.2というものを購入して「20Gbpsの転送速度でるぞ」
と思ってしまうとアウト!
USB3.2 Gen2x2と記載されていなければだめです。
注意3:ThunderBolt3 = USB type-Cではない
macを使用している人であればなじみの深いThunderBolt規格。
最近はWindowsのノートPCにも搭載されるようになりました。
ギザギザ矢印がThunderBolt
ThunderBolt3の端子はUSB Type-Cと同じ規格のため、勘違いしがちです。
なので、100均とか、Amazonの怪しげな安いケーブルとか買ってしまうと
ThunderBolt端子でPC充電できない、20Gbpsの通信速度が出ない、などの問題も発生する。
(前述のとおり、Type-CでもUSB2.0ということも多い)
ちなみにUSB3.2 Gen1x2とUSB3.2 Gen2x2はThunderBolt3とほぼ同義。
なので、USB3.2の高速通信ができるケーブルが欲しいと思ったら
ThunderBolt3のケーブルを買っておけばOK。
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注意4:PD給電とUSB規格は別物
ノートPCなどにも給電できるPD給電機能。
この給電できるワット数とUSBの規格はもはや関係ありません。
関係するのは両端の端子がType-Cじゃなくてはだめということです。
片方が昔からあるUSB端子(Type-A Type-B)だと小物しか充電できません。
つまり、USB3.x系だとしてもType-Cじゃない場合、最大で7.5W(1.5A)しか出せません。
そもそもPD(Power Delivery)とは何なのかというと
最大電圧が20Vになって、最大100Wまで供給できる規格です。
PD対応のアダプタ、ケーブル、デバイスじゃないとこれは使えません。
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ちなみに、USB2.0のType-CケーブルでもPDは対応していたりするのが複雑。
そして、対応していないType-Cケーブルもある。
ThunderBolt3対応なら大丈夫です。
注意5:パッケージを開けるともはや規格がわからない
パッケージにはUSB3.xと書いてあったとしても(それも正しいと限らないが…)
開封してケーブルだけになってしまうともはや判別がつきません。
ケーブルには規格は記載されていない。
モバイルバッテリーに付属するケーブルとかだと充電専用だったりもする。
(データ通信ができない)
なので大事なケーブルには開封時にラベル付けるなど、印をつけましょう。
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