・夢のグローバルシャッターが現実的に
ソニーから大判のグローバルシャッターセンサーが発表されました。
センサーサイズは3.6型(対角56.73mm。46.2×32.9mm)
3.6型というとわかりにくいですが、
ペンタックスの645Zや富士フイルムの中判とほぼ同じ大きさ。
フルサイズセンサーより大きいです。
グローバルシャッターの利点としては、
フリッカーによる影響がない、ローリングひずみがない、ストロボ同調速度を気にしなくてよい。
の3つです。
今回発表されたセンサーは産業用途。
主に工場のラインで、高速流れる製品の品質チェックとかする際に用いられる。
早くコンシューマカメラに普及してほしい、が何が課題なのだろう。
1:値段が高い。
このセンサ、値段は150万円。
センサだけでこの値段。普通に買える値段ではありません。
2:画質的な問題
最近の撮像素子は非常に広いダイナミックレンジを持っています。
大体14段~15段。
シャドー側のノイズが少なくなっていて、段数が上がっています。
言い換えると、高感度にも強くなっています。
グローバルシャッターになると、撮像素子に専用の回路が必要になるだろう。
各画素の開口が小さくなるなどで、今の通常センサよりも劣化が予想されます。
コンシューマカメラでも、一昔前のセンサよりは十分良い画質を出すと思いますが
他社や過去機種と比較されて、ネットでぼろくそ書かれるのが今の世の中…。
コンシューマカメラに導入されるのはもう少し先なのかも。
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