・動画での露出制御
動画では露出制御が非常に難しいという話をします。
動画の動きの滑らかさはフレームレートで決まります。
24fpsのアニメーション
8fpsのアニメーション
フレームレートとは1秒間に何枚画像を流すかとを示したことです。
カラーテレビだと29.97fps
(モノクロテレビでは30fpsだったが、色情報を送るために少し減っている)
人の目の残像は暗い場所では1/20secくらいなので、映画は24fpsになっています。
あとは、映画のフィルムに記録されているサウンドトラックの
高音の音をいい感じに再現するために24fpsにもなっているという理由もあります。
デジカメで記録できる動画の24fpsは実際は23.98fpsというのには注意…。
(NTSCの周波数を分解した)
このように、動画には静止画と違いフレームレートという時間の概念があります。
そして、撮影時と再生時のフレームレートは基本同じにする必要があります。
じゃないと、早送りや、スローモーション動画になってしまう。
24fpsだとフレームレートは1秒間で24枚表示するので
1フレームは1/24(秒/フレーム)になります。
つまり、シャッター速度は1/24より長くはできない。
超スローモーションになる10000fps撮影などでは
シャッター速度は1/10000secになるので、とても明るい場所じゃないと撮影できません。
また、一般的には30fpsの場合、
シャッター速度は1/30~1/60の間しか使いません。
明るい場所では1/400とかもできますが、あまり早くすると
パラパラ感が出て見にくい映像になるので使うことは少ない。
つまり、動画ではシャッター速度で露出を制御するのが難しい。
さらに絞りはボケ表現に使われるので
絞りでの露出制御もあまりできないという制限もある。
そうすると露出制御はISO感度(ゲイン)ですが、
ノイズに直結するので、ここでも露出制御があまりできない。
(最近は高感度のノイズが少なくなったのである程度は使えるが)
露出制御するものが何もない!
じゃあ、何を用いて露出制御を行うかというとNDフィルター。屋外では必須。
作品作りの動画ではいくつものNDフィルタが必要です。
可変NDも便利(ただし濃くするとX状のムラ出ることもあるので注意)。
また、スタジオとか夜間では
照明の光量のほうを変えることで露出コントロールする場合もあります。
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