・画像を大量に重ねてノイズ除去
天体撮影では数十枚、数百枚もの画像を重ねて
ノイズを除去することがあります。
(スタック、コンポジット処理)
以前の記事で画像を重ねるとノイズが減るというものを書きました。
原理的には4枚でISO1段分のノイズ除去です。
今回はISO51200で撮影した256枚の画像を平均合成してみました。
256 = 4x4x4x4 なので4段のノイズ除去が見込めます。
ノイズがかなり軽減されて、
つぶれていたディティールも復活していることがわかります。
ISO51200の画像を256枚重ねたので
理想としては、ISO3200相当になってほしい。
3200と比べると、
256枚重ねても、コントラストやディティールが負けています。
なぜこうなるのかというと、
今回はカメラから出力されたJPEGを重ねました。
高感度のJPEG画像には、強力なノイズリダクションや色抜きが行われており
それらの処理で失われてしまった情報が戻ってこないためです。
加工されていないRAW段で重ね合わせをすればもっと良い結果が得られます。
(天体の合成ソフトにはRAWで重ねるオプションもある)
« ・赤外改造カメラはゴースト注意 | トップページ | ヒメボタルの季節になりました。 »
「写真講座」カテゴリの記事
- ・超光害地での星空現像の手順(2025.01.24)
- ・RAWだとなぜ白飛びが(ある程度)救えるのか=RAWからjpegまでの流れ(2025.01.15)
- ・野菜工場の光はなぜピンク?(2025.01.10)
- ・天体や蛍撮影時に活用、USBカプラー(2024.12.25)
- ・sigma 105mmF2.8 DGDNマクロの性能確認(2024.12.15)
コメント