・前側主点と後側主点
レンズの焦点距離は、レンズから焦点までの距離ではなく、
主点から焦点までの距離が焦点距離です。
焦点は学校の理科で習いますが、主点って何なの、というと。
主点はレンズで光が曲がる場所です。
基本的にはレンズの中心が主点になります。
しかし、カメラのレンズは
いくつも組み合わされていたり厚みがあったりします。
実際に、一枚のレンズでも、屈折面は2面あります。
光が曲がるところが、主点ですが、この場合は
どこが主点になるかというと…
レンズに入射する光の線と射出する光の線の延長上の交点です。
ここがこのレンズで光が曲がる点として仮定できます。
つまりここが主点。
カメラレンズのように複数のレンズが組み合わされていても同様です。
レンズ前玉(被写体側)から光が入ってきたときに主点とした使われるのが
後側主点です。
この主点から焦点までの距離がそのレンズの焦点距離。
なので、主点の位置をコントロールすることで
フランジバックの長い一眼レフカメラレンズでも
超広角(焦点距離10mmとか)のレンズが作れるようになります。
一方、レンズの後玉(センサー側)から入った光が作る主点が
前側主点です。
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