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2021年8月

2021年8月25日 (水)

・Amazonの超激安望遠レンズの性能

最近、アマゾンで超激安の望遠レンズが販売されています。


[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

EOSEFマウントDSLR用420-800mmF / 8.3-16HD手動望遠ズームレンズ
価格:11115円(税込、送料無料) (2021/8/25時点)

楽天で購入

 


楽天でも売っている。

焦点距離がなんと420-800mmのズームで、
私が買ったときはなんと5060円でした。

ちなみにこのレンズ、VARI 8001S 420mm~800mmというレンズのコピー品。
コピー元はちゃんとした日本製で、セミアポクロマート設計になっているとの事。
望遠鏡的な構造なので、重さは520gと軽い。
マウントはTマウントなので、アダプタがあればどのメーカのカメラにもつけることができます。


超望遠なのにこの値段、性能はどうなのか。確認をしてみました。
本当ならカメラメーカの800mmレンズと比較をしたいところですが、
100万円を超えるレンズはさすがに持っていないので、
とりあえず手元にある一番の望遠レンズDA55-300PLMを使用。


 

まずはワイド端の420mm

格安望遠420mm
Resize176912

DA55-300PLM (開放F6.3)
Resize176906

拡大(中心付近)
左:格安望遠 右:DA55-300
Imgp4231_all

5000円の望遠レンズにしては解像しているのがわかります。
ただ、値段なりと感じるのが、全体的なフレアっぽさと、軸上色収差。
(55-300は焦点距離分の解像度が低い)

あとは周辺部の画質です。

拡大(周辺部)
Imgp4231_all1

APS-Cやマイクロフォーサーズなら周辺は使われないので
許容できるかもしれない。

念のため、条件を同じにするために55-300のF値をF8まで絞ったとき

左:格安望遠 右:DA55-300
Imgp4231_all2

少し絞るだけでDA55-300はかなり良くなるのがわかる。
ちなみに格安望遠は絞りがない。


次にテレ端の800mm
Resize176908

拡大
Small800

テレ端だと中心付近でもかなり収差が大きく出ていて厳しいことがわかる。

 


望遠レンズといえば、800mmの天体望遠鏡(アメリカン遊星號)も持っているので、これとも比べてみました。

アメリカン遊星號は800mmF16とスペックがたまたま同じ。
お値段も7300円なので同じくらいです。

望遠鏡は反射式じゃない場合は焦点距離≒鏡筒の長さなので大きいです。
上が今回の激安望遠レンズ、下が天体望遠鏡。
Resize176911

格安望遠
Resize176905

望遠鏡
Resize176904  

拡大
左:格安望遠 右:望遠鏡
 Imgp4327_all

値段が同じくらいでも望遠鏡のほうが格段に解像力が高い。

2021年8月21日 (土)

・アトムレンズの黄変を直す

世の中にはアトムレンズと言われているレンズがあります。
このレンズは、ガラス硝材に放射性物質を使っているのでアトムと言われます。
(現在ではその危険性から製造されていない)
危険とはいっても、使用する側としては、
四六時中ポケットに入れているわけでもないので人体への影響はほぼないです。
たぶん飛行機にたくさん乗るほうが被ばく量が多い。
撮影時はカメラボディによってある程度遮断されるし。

でも、デジカメのセンサに与える影響があると思うので
ずっとカメラにつけておくのは心配。
(ピクセルマッピングは宇宙線によって
ホットピクセルが発生したものを補正する機能)


なぜ放射線を発するのかというと、
酸化トリウムというものがガラスに混ぜられていて、
これにより高屈折率で収差が補正しやすくなります。

しかし、酸化トリウムが出す放射線がガラスに影響を与え、
時間がたつとガラスが黄色っぽくなってしまうという問題がある。

黄変してもAWBならそれを踏まえて補正してくれるので
そんなに問題は発生しないですが。
黄色系の被写体の色再現が若干悪くなるかも。


この黄変は紫外線に当てると減少するらしい。

今回、ペンタックスのスーパータクマー55mm F1.8 後期型を
手にしたので、これで確認してみました。

Befor-2

あんまり黄変しているようには見えませんが…。
反射の色が黄色いのはコーティングの色です。
黄色の光を反射するので、センサ面やフィルム面には少し青みがかった色が届くはず。
(もしかしたら、黄変を考慮してのこのコーティングの色なのか?)

Befor-3

Befor-1

このレンズを夏の日向に一日置いておきました。

After-4

After-1

After-2 

 After-3

外観では違いが判らない。

撮影画像で確認してみます。
紫外線に当てる前に、このレンズをつけてグレーカードを撮影。
撮影時はワンプッシュWBでグレーカードがグレーになるようにしておく。
Befor-5

ホワイトバランス設定はそのままで、
紫外線を当てた後に同様にグレーカードを撮影。
Resize176903

違いが判るでしょうか?
画像の色情報を取得し、ab平面にプロットしました。
17_20210821144001

beforの状態でホワイトバランスをとったので、ほぼグレーの原点付近にいます。
その状態でafterをとると、
黄色みが抜けるので反対色の青方向にシフトしているのがわかります。
とは言え、Δabは1以内なので、ほとんどわからないレベル。。
確かに紫外線に当てることで黄変を除くことができますが、
もっとたくさん日に当てないとだめかもしれない。

 

2021年8月14日 (土)

・極軸合わせのコツ

星の撮影時はずっとペンタックスのアストロトレーサーを使っていましたが
ついにポータブル赤道儀を購入しました。

Resize176874

天体改造K-S2,Sigma70-200F2.8, アストロマルチスペクトラフィルター
F4.0 ISO1000 , 30秒x54枚

 


 


スカイメモsです。
ポラリエと悩みましたが、
天体好きな方に聞いたりして極軸望遠鏡内臓だしこれを購入。

以前からタイムラプス用に使っていたナノトラッカーは壊れてしまいました。

ちなみに、ナノトラッカー用で売っている35度の角度が付く
アングルプレートAS0003は55度なので、
スカイメモSには使えないので注意(垂直から35度になるのでナノトラッカーやポラリエには使える)。
Pola-3

アングルプレートが使えないので頑張って極軸合わせをする必要があります。
いままで、極軸合わせが全然できず、ちゃんとした赤道儀を買うのに躊躇していた。
極軸合わせの簡単なやり方を教えてもらいました。

Pola-1

まずは大まかに北に向けて北極星がカメラの画角内に入るようにします。
北極星は周りに明るい星がないので、慣れれば簡単に見つけられます。
Pola-1_20210814000801

北斗七星やカシオペア座から見つける方法は学校で習うし。

ライブビューで確認して画角内に北極星が入ったら、
自由雲台のパンロックダイアルを緩めて、
雲台を回転させます。

そうすると、ライブビューで背面液晶に写っている星も回転します。
Pola-2

この回転の中心が現在の赤道儀の向いている軸になります。
微動雲台を動かして、北極星が回転の中心に来るようにすればよい。

拡大表示しても、雲台を回転させて北極星が動かなくなれば、ほぼ極軸合わせ完成。
あとは、必要に応じて極軸望遠鏡で高精度に合わせればよい。

極軸望遠鏡を使ったら、2時間でもしっかり追尾していました。


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2021年8月 6日 (金)

・小さな生き物の撮影

海で捕まえてきたエビが卵を産みました。
(たぶん、スジエビモドキかユビナガスジエビ)
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この卵が孵化するとエビの子供ではなく、ゾエアというプランクトンになります。
202456608_4087741911318927_8627833419761

2mmくらいしか大きさが無いので写真を撮るのが非常に難しい。
しかも動き回ります。
こういった被写体の撮影方法は撮り方がわからないと撮れない。

まず必須アイテムはマクロレンズです。
マクロでも、100mmとかのマクロだと被写界深度が浅くなりがちなので
焦点距離がなるべく短いマクロのほうが良いです。
私は35mmを使用しました。

動き回るのでシャッター速度は1/200くらい、
また、マクロだと深度が浅くなるので、F9以上に絞ります。
それに応じてISO感度はかなり高めになる。
ISO感度を少しでも低くするためには、強いライトなどで照らす必要あり。

PENTAXであればTAvモードがあるので、
ISOオートの上限を20000まで上げて撮影しました。


ピント合わせはMFで最至近にピントリングを回しておきます。
あとは自分が前後して被写体にピントが合う位置を探す。
被写体も動くので、連写しておくと、
その中のどれかはピントあっている可能性が高いです。

 

スジエビモドキのゾエアですが、育成するのが結構難しい…。
3回全滅してしまいました。
おそらくエサが良くなかったのだと思われる。

・熱帯魚のエサをすり鉢で砕いたもの →たまに食べるが全滅
・植物性バクテリア →よくわからない生き物が増殖したが、ゾエアは全滅

結果的にはブラインシュリンプで育ちました。



ゾエアの数に対して少し多めに入れるのが良さそう。

Resize176864
ゾエアは頭を下にして泳ぐ。

30匹くらいゾエアがいましたが、稚エビまで育ったのは1匹。。
途中で水を交換したりした時にどこかに紛れてしまったのかもしれない。
Resize176866
稚エビになると動きが親エビと同じになります。
孵化してから11日で稚エビになりました。

2021年8月 1日 (日)

・焦点距離と結像位置は違う

焦点はレンズから出た光が集まる点です。
なので、焦点の位置に撮像素子を置けば像が形成されて結像すると思われがちです。
しかし、それは厳密には間違っています。


焦点距離とは、光軸に平行な光が集まる距離です。
Shoten-4  

上の図で、点光源Mから出たAとBの光は全く並行ではありません。
レンズからかなり離れたところにある点光源M'から出た光A'とB'は
並行ではありませんがABに比べると平行に近くなっています。

点光源をものすごく離せば、そこから出た光は平行になるのが予想されます。
つまり無限遠にある点光源から出た光が光軸に平行な光と言えます。

無限遠から出た光 = 太陽光です。
なので、虫眼鏡で黒い紙が焦げる場所が焦点と言われています。

このようにレンズの光軸に平行な光が集まる距離が焦点距離で、
レンズに対して一点にに定まります。

Shoten-1

しかし、実際の撮影では被写体が無限遠にいることは少ない。
近くにある被写体では、下の図のように、
焦点距離より長い距離に結像することになります。
Shoten-3

結像位置≠焦点位置です。

結像位置に撮像素子が来るようにレンズを動かすのがフォーカシングです。
近くなるほど、焦点距離より長くなるため、
レンズを撮像素子から離せば良いということになります。
一番簡単なフォーカシング方法が全群繰り出し方式。

マクロレンズだと、マクロにするほど鏡筒が伸びるのでわかりやすい。

また、レンズに斜めから入ってくる光が結像する点を集めたものが結像面です。

Shoten-2
結像面は光軸に対して垂直であることが理想ですが、
像面湾曲によって、きれいな平面にならないこともあります。

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