・マルミのスタースケープフィルターを確認
これまで各社の吸収型光害カットフィルターを確認してきました。
今回は吸収型で一番性能が良いと感じたKANIのLPRFとの比較を行います。
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本当はC-700を使って分光測定をしたいのですが、手元に無いので
グレーカードを撮影して比較します。
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まずは、減光が少ないほうが良い、太陽光下でのグレーカードの撮影。
(中央重点測光、周辺減光の影響を受けにくいように3段絞る、ピントは無限遠)
KANIの光害カットフィルタは0.7段暗くなり
マルミフィルターは0.3段暗くなります。
都市光害の主な原因の高圧ナトリウムランプ下では。
ナトリウム灯下では
KANIの光害カットフィルタは2段暗くなり
アストロMSフィルターは1段暗くなります。
太陽光下での減光を考えると、
KANIの光害カットフィルタは1.3段分の光害カット効果。
マルミは0.7段分の光害カット効果です。
KANIのほうがナトリウム灯のカット効果が大きいことがわかります。
実際にフィルターの色を比べてみても、マルミのものは色が薄く、
そもそもの減光効果が少ないのがわかる。
星自体の光の光量を落としたくないときや、
光害の少ない空ではマルミのフィルターを使うなど使い分けができそうです。
今までの光害カットフィルター確認では、同条件で比較できていないのですが、
KANIのLPRFと相対比較すると
KANI ≧NiSi > Kenko ≒ マルミ
となりそうです。
KANIは光害カット効果は一番強いですが、その分恒星自体の光量も落とすので
空の条件を見て、使い分けるのがよさそうです。
ナトリウム灯による光害が強い場所ではKANIは有利です。
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これはとても分かりやすい内容です!!!
投稿: 伊藤 | 2021年10月12日 (火) 09時12分
これはとても分かりやすい内容です!!!
投稿: 伊藤 | 2021年10月12日 (火) 09時12分
コメントありがとうございます。
実写での比較はまだなので、これから比較してみます。
投稿: 管理人 | 2021年10月15日 (金) 20時47分