・AI画像処理の重ね掛けは良くない
最近のAIによる画像処理の技術はすごく、
本来の解像度を超えた画像を出力することができます。
単に解像度を上げるわけではなく、
ノイズを取ったり、ブレをなくしたりすることまで可能です。
この画像に対して、Adobeの強化をかけてみました。
左:元 右:強化
ランダムノイズが少なくなり、さらに
解像感も上がっているように見えます。
次に元のブレ画像に対して、
TopazLabのSharpenAIというのをかけてみました。
左:元 右:ShapenAI
驚くほどブレが軽減され、ノイズもなくなり解像感も出ている。
じゃあ、両方を適用したらものすごく解像感が出てよい画質になるのではないか!?
試してみました。
右下の二つのAIを重ね掛けしたものは、
ノイズが逆に増えてしまっています。
しかも、独特のパターンの異様なノイズ。
AIはセンサーから出る周波数や振幅のノイズや手振れのパターンを学習して
その学習結果から、本来の模様なのかノイズなのかを分別して処理しています。
ノイズやブレ成分と判断した部分はシャープに、それ以外はノイズとみなし潰す
というような感じ。
しかし、一回AIでシャープにした画像だと
センサーから出てくるはずのない特殊なパターンを作り出して解像感を上げています。
こういった特殊な解像感は、学習データに含まれていないので、
ノイズなのか解像した被写体なのか判断できず、間違った処理をかけてしまって
逆にノイズが多くなったり解像感が失われたりしてしまう。
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