・PENTAXの新しいカスタムイメージ、夏天の確認
ペンタックスの絵作りのカスタムイメージで
特定のレンズ限定の「夏天(かてん)」というのが発表されました。
メーカホームページでは以下のように説明されています。
夏の濃い青空や眩しく白い雲のディティール表現をイメージしたカスタムイメージです。
使えるレンズはDFA21mmとDA15mmのふたつだけ。
広角で使ってほしいというのはわかりますが、
限定しすぎな気も…。
ただ、レンズによって再現できる色は厳密には違うので
そこまで考慮しているの…かも。
どのような色再現をするのか確認してみました。
とりあえずお手軽に高演色LEDでマクベスを撮影。
※本来なら赤外や紫外を含む太陽光で評価するのがよい。
ホワイトバランスはグレーカードで合わせています。
パット画像を見ただけでもわかりますが、夏天は彩度が非常に高く
コントラストも非常に高い。
ここからは数値で評価していきます。
L*a*b*色空間で確認。
輝度の情報を見てみます。
まるで囲った部分は白ー黒のパッチの部分ですが、
夏天では白だとより輝度が高く、黒だとより輝度が低くなっています。
数値上でもコントラストが異常に高いことがわかります。
雅と鮮やかは色が関係しないこれらパッチは同じ値であるにもかかわらず。
コントラストが高いゆえに、黄色など輝度の高い色はより明るく、
青などの輝度が低い色は、より暗くなっています。
外側にプロットされるほど、彩度が高いことを意味します。
夏天は、かなり彩度の高い雅よりも外側にプロットされています。
黄色の花や赤い花を撮ると色飽和しそう…。
全体的にマゼンタに色相が寄っていますが特に気になるのがここ。
マクベスの空色の部分の彩度が、非常に高くなっています。
夏の空の色をPLフィルタを用いたように濃くする意図がありそう。
最近は天気が悪いので晴れたときに実際の風景で比較してみます。
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