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2022年8月

2022年8月20日 (土)

・このブログの古い記事は参考にならない情報があるので注意

このブログ、虹色の旋律を書き始めたのは2012/7/7なので
もう十年も前になります。
(よく10年続いたな…、、最近はネタがなくて更新が遅いですが…)

改めて、過去の記事を見てみると
技術の進歩によって、現在(2022年)では間違った情報となっているものがあります。

例えば、この記事。

・スマホじゃダメな理由 第2回:ダイナミックレンジの違い

スマホカメラはダイナミックレンジが狭いのでダメ、と記載しています。
しかし現在のスマホでは、HDRを常用しているので
JPEGでのダイナミックレンジは一眼よりも広くなっています。

※一眼ではハーフNDとか使って白飛びしないように頑張って撮影しているシーンでも、
 スマホではHDRを上手に使うことでお手軽にきれいな写真が撮れる。


デジカメ/スマホの10年間の技術の進歩はとても速い。

あとこんな記事も。
・ちょっといい写真撮るならミラーレス一眼は必要ない

この記事を書いた2014年は高級コンデジが流行っていましたが、
現在ではもはや駆逐されて、スマホに飲み込まれています。
また、2022年ではミラーレスもフルフレームのものが一般的になり、
一眼レフは衰退、ミラーレスが主流となっています。

現在だと、ちょっといい写真を撮るならスマホで十分、
長秒露光とか天体とか特殊な撮影を本気でしたいならミラーレス、といった感じになっている。

 


光学関連のベースの技術や撮影手法の記事などは古いものでも問題ありませんが、
カメラ機器の記事は要注意。


撮影手法はすべて大丈夫と思ったら、現在では必要ない記事もありました。
・仕上がりをイメージしてシャッターを押す

これも、ミラーレスならファインダーに仕上がりのイメージがすでに表示されているので
わざわざこんなことを考えなくてもよい…。
写真の勉強という観点では考えるのも大事かもしれませんが。

技術の進歩が凄い。

2022年8月13日 (土)

・ピンホールカメラで撮影

ピンホールカメラを作ってみました。

作ったといっても、100均に売っている黒の画用紙にピンで穴をあけたものを
一眼のマウントに張り付けたものです。

Resize181582

ピンホールカメラはレンズを用いていないので、当然収差がありません。
(コサイン四乗則による周辺減光はある)
ただし穴が小さいので、F値は非常に大きくなってしまいます。

以前の記事で焦点距離の概念はないと記載してしまったのですが、
ピンホールと像面までの距離が焦点距離と同じになります。
マウントに黒紙を張り付ける方法であるならば、フランジバックが焦点距離になります。
ソニーEマウント、だと18mmの広角、
ペンタックスのKマウントだと45.5mmの標準になります。


F値を求める式は

F = (焦点距離)/(有効口径)なので、穴の大きさを0.2mmとすると、
F = 45.5/0.2 = 227.5
約F230なので回折によるボケもかなりでます。
また、F値が大きいのでセンサ上のゴミもかなり目立ってしまう。

Resize181580

Resize181579

Resize181581


回折による影響の少ない、大判カメラなどで撮影すれば、非常にシャープになります。

2022年8月 3日 (水)

・その失敗写真、重要なデータかも?

近年、デジタルカメラの領域でもAI(DeepLearning)を用いた機能が
トレンドとなっています。

DeepLearningについては過去の記事にも仕組みを書きましたが
実現するためには大量の画像データが必要になります。


例として、飛行機を検出し、そこにAFを合わせ続けるというAIを考えてみましょう。

Resize181487

飛行機を認識するためには、
AIに「飛行機はこういうものだ」ということを教えなければいけません。
そのためには飛行機の画像をたくさん用意する必要があります。

Resize181489

このような画像群を用意すると、AIは
「水色じゃない高周波領域が飛行機」と認識してしまい、
下のような写真を飛行機として認識できなくなってしまう。

Resize181488

そのため、飛行機検出をするためには様々なパターンの飛行機の画像を
学習データに入れる必要があります。

様々なパターンとは、
ピントが合っていない写真や、構図がいまいちな写真、
露出が変な写真なども含みます。

完成されたきれいな飛行機写真ばかり学習させてしまうと、
ライブビュー中の構図が定まっていないときなどに
飛行機の認識性能が下がってしまいます。

なので、AIに学習させるときには
失敗写真も重要なデータになりうる可能性があります。
特にほかの人があまり撮影しない被写体とかだと貴重だったりする。

今後、画像データセット販売サイトサービスとかが出てきたら
失敗写真を含む大量のデータはとても価値が出るかもしれない。
(こういうサービスを最初に作った人が儲かる!)

 

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