・ミラーレスレンズをマウントアダプターで使う場合の注意
ミラーレス機が主流になり、
各社のマウントもミラーレス用になりました。
昔からマウントアダプターを用いて、ほかのメーカのレンズを使うということはあったのですが
ミラーレス用レンズを別メーカのカメラで使うときは注意が必要です。
レンズアダプターも進化していて、ほかのメーカのレンズでもAFが使えたり
レンズのF値や焦点距離も読み込んで手振れ補正や露出も合わせてくれます。
純正と似たような使用感覚になるのですがそこが落とし穴。
ニコンZマウントにソニーEマウントレンズをつけた場合を考えます。
レンズはE18-135mm用いてソニー機で撮影
絵作りの差で、色味やコントラストがだいぶ違いますが、ここでは割愛。
ミラーレスでは一眼レフと違って、レンズを通ってきた光を直接見ることはありません。
EVFか背面モニターには画像処理された画像が表示されます。
この画像処理にはレンズの収差補正も含まれています。
(一眼レフだとファインダー除いた時に収差も見える)
詳しくはこの記事
他社メーカーのレンズをマウントアダプターを使用して使うと、
レンズの収差補正データを持っていないので収差が残ったままの画像が見えます(保存される)
このレンズは、ニコンだと四隅にケラレが見られます。
ソニーだとケラレはない。
ソニーとニコンでセンサーサイズが違うなどはありません。
これは歪曲収差補正の影響が見えています。
ソニーだと歪曲収差補正前提でレンズが使われます。
そのため四隅は補正によって引き伸ばされるので、このケラレの部分が使われません。
このレンズはセンササイズよりもわずかに小さいイメージサークルしか持たないということ。
左:ソニーレンズソニー機 右ソニーレンズニコン機
このマンションの部分は、ニコンでは歪曲収差補正が行われていないため、
曲線になっていることがわかります。
このように他社機でミラーレスレンズを使うときは注意が必要。
ただ、RAWで撮影しておけば、現像時にレンズ補正データを当ててあげることで、この問題は回避できます。
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