ニコン機のHα線の特性の調査2
前回、オリオン座をペンタックスK-1と比較した記事を書きましたが
その記事を書いた時に撮影した作例は、感度をかなり上げてしまっていたので
ノイズの影響が入り、正しく比較できていませんでした。
今回はその反省点を踏まえて、再撮影。
レンズは同じものを使うために、ミニ望遠鏡を使っています。
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撮影条件
レンズ:Askar FMA135
絞り:F4.5相当
シャッター速度:60秒
撮影枚数:14枚
コンポジット前の画像はこんな感じです。
Askar FMA135はAPS-C用なので、
フルフレームのこれらの機種では周辺部の流れが厳しい…。
ISO3200ですが、この感度でもK-1のほうがノイズが目立つ。
ただ、赤の色はK-1のほうがしっかり出ています。
コンポジットするとほぼほぼ差がないくらいになります。
ただし、ノイズが無い分、ニコンのほうが綺麗に見える。
今後は赤道儀撮影時はNikonで良さそう。
(ペンタックスはアストロトレーサーがあるのでその際に使用)
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nijiさん、こんにちは。
確かにコンポジット前はK-1のほうが、赤色がしっかり写っていますね。
それなのに、コンポジットするとほぼほぼ差がなくなりノイズが無い分、ニコンのほうが綺麗に見えます。
ノイズの程度によっても、赤色の写りは影響されるんですね、興味深い内容です。
また、赤色もペンタ機とニコン機でちょっと違うようですね、ニコンの方が青味が強い?
投稿: ヒガラ | 2024年2月14日 (水) 22時16分
ヒガラさんコメントありがとうございます。
RAW現像時にホワイトバランスを同じ領域から取得したのですが、
バックグラウンドの黒は同じでも、色味が違いますね。
これはIRCFだけでなく撮像素子のカラーフィルターの特性の違いなども出てるのかなと思います。
今回はノイズの影響があんまりでないようにISO感度はなるべく抑えたのですが
それでもかなり違いがありました。
ここ最近はセンサーの高感度性能は劇的に変わってるとは思ってなかったのですが
やはり7年の差は結構ありますね。K-1IIIが早く出てほしいと思ってしまいます。
投稿: 管理人 | 2024年2月16日 (金) 11時28分