・激安のレンズ保護フィルターがヤバい
先日、無名のブランドの激安レンズ保護フィルターを購入しました。
82mm径で500円ほどです。
購入した理由はフィルターのガラス面ではなく、
枠の部分だけが欲しかったので、激安のものを選んだのですが
フィルター面が非常にお粗末なものでした。
白い反射があるのが激安フィルター、
青い反射のがK&Fコンセプトのフィルターです。
K&Fコンセプトも中華性の廉価フィルターなのですが、
まだ、ガラスに何らかのコーティングがされています。
しかし、激安フィルターは何のコーティングもされていないただのガラス板。
パッケージにはUVcutの文字がありましたが嘘です。
これだとフィルター付けるとゴーストが盛大に発生する。
絶対に使ってはいけないレンズ保護フィルター。
とは言えK&Fコンセプトのが適切なコーティングかというとそうでもなく、
この青い光を反射するのはいわゆるブルーライトカット効果なので
画像の色が黄色っぽくなるなどの問題も生じます(デジカメらならオートホワイトバランスで補正される)。
コーティング面で反射した光がセンサに当たることで青色のゴーストも発生します。
ちゃんとした反射防止コートだと、アンバーやグリーンの反射の光が見えます
(そもそも、光の干渉の効果で余分な光をカットするので反射光はあまり見えないはず)
とはいえ、どんなに高価な保護フィルターでも
大事な撮影の時には保護フィルターはなるべく外すべきです。
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K&Fコンセプトの方は、色収差軽減も考えての特性なのでしょうね。
特性グラフを見てみたくなるところ。
UV-IRCについて、ですが、干渉フィルタ以外にも、基盤ガラスで吸収させる方式もアリ得るので、ノンコートでも、実現は不可能ではないですよ。
ショット社のガラスで言えば、KG-1とかKG-3とか。
もっとも、このフィルタがその基盤ガラスを使ってるかどうかは・・・?
投稿: UTO | 2024年4月23日 (火) 23時17分
コメントありがとうございます。
吸収タイプでUVカットも確かに可能ではありますが、このガラスはただの透明ガラス板で光学ガラスでもなさそうです。分解してガラス板だけ外しましたが、エッジの処理も汚く、値段相応かもしれません。
K&Fのほうも反射ゴーストの影響が大き過ぎて、色収差を補正する以前のものに感じますね。分光光度計があれば特性が測れるのですが、あいにく手元になく、、
投稿: 管理人 | 2024年4月24日 (水) 00時04分