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2024年10月

2024年10月30日 (水)

・彗星を撮った時の設定2

紫金山・アトラス彗星は去ってしまいましたが、
次の大彗星が来た時に備えてメモしておきます。

彗星を撮影できる時間帯は2つあります。
一つ目は日の出前。
前回の記事で書きました。

今回は日の入り後に彗星が見えるときの撮影の設定です。
撮影場所の探し方などは日の出前の時と同じです。
彗星が見える方角にだけ注意。


日の入り後の彗星撮影で一番難しかったのは
彗星が見える場所の探し方でした。

日の出前の撮影の時は、空が暗いので
そのあたりの方角にカメラを向ければ容易に発見できました。
日の入り後の場合は、空が明るいのでなかなか見つけられない。

私はstarwalk2を使ってARの力で発見。
Resezed187986

いつも紹介していたソフトはstarwalk(無印)なのに注意。
2も有料でお金かかるのですがそれだけの価値はあります。

AR重畳で彗星の位置を示してくれるので場所をすぐに特定できる。

 

また、空がそれなりに開けてる場所なら同じ目的の方がほかにもいると思うので
その人に聞くというのも手の一つ。
同じ趣味の仲間として情報交換するのも楽しいです。

日の入りから40分後にようやくとらえた彗星
Resezed187982

見つけさえすれば後は簡単。
赤道儀使う場合は、都心での新星景写真の撮り方のように構図を決める。


赤道儀がない場合は、
焦点距離70mmくらいの場合は
まだ明るいうちは、シャッター速度優先で大体2秒くらいにシャッター速度を固定して、
絞りとISO感度で明るさを調整して撮ります。

だんだん空が暗くなってくると彗星がはっきり映ります。
Resezed187987

ただ、地平線に近づくほど、空気が霞んでいるので、
ベストの位置で撮るのが難しい…。
(高い山なら、低い空でも空気が澄んでるけど)

沈む彗星の現像結果

Resezed187988  

また、その翌週に富士山と彗星。
Resezed187989  

三回目の撮影では、星も結構写り、コンポジット合成ができたので
彗星のアンチテールも映し出すことができました。

2024年10月 5日 (土)

・彗星を撮った時の設定

今まで彗星を撮るタイミングはあったのですが
今回の紫金山アトラス彗星で初めて彗星撮影に成功しました。

Resezed187860

忘れないように設定などをメモしておきます。


彗星が良く見えるのときは太陽の近くにいるので
日の出前か日没後のわずかな時間しか見えない。
見える方角は日の出前の時は東、日没後は西の空。

なので、彗星を見る場合は東か西の空が開けてる場所である必要があり。

また、彗星が見える細かい方角は、太陽の近くにいるということなので
日の出や日没の方向を確認すればよい。
今回は日の出前に見える彗星を撮影したのでその時を例として記載しておきます。


Img_3035
LightTrackというアプリで日の出の方向がわかるので、
これとGoogleストリートビューで撮影場所を探す。
特に前景と合わせたい場合はちゃんと方角があってるか注意が必要。

また、彗星は低い空に見えるので薄い雲の影響も受けやすいので
なるべく標高が高い場所のほうがいい。
今回の彗星程度明るければ海沿いでも十分だと思いますが…。

彗星が地平線から昇る時刻もStarWalkというアプリで確認しました。
Img_3066
大体4:30。

後は現地に1時間前くらいには行ってセッティング。

普通の星などの天体を撮るときは、コンポジットを行って
ノイズ除去とかするけど、彗星だと位置合わせがうまくいかないことがあるみたいなので
一枚撮りで感度を下げることにしました。
なのでシャッター速度を長くするために赤道儀を使用しています。
極軸合わせは方位磁針で大雑把に合わせただけでも十分です。

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レンズは70-180の望遠ズーム。


 


KANIの光害カットフィルターも付けました。

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光害カットフィルターを付けておくと、夜明け前の空の色もいい感じになります。

そろそろ彗星が出てくる、という時間になっても目視では全然わかりませんでした。
双眼鏡も持ってきましたが全然わからない…。

でも撮影するとわかりました。
Atras

彗星の尾が写っていました。
今回の彗星は尾がながい。

Resezed187851
彗星が出てきてすぐの時の露出は以下の設定でした。
F3.5
ISO640
30sec

もうちょっとISO感度下げて60secにしてもよいかもしれない。
時間が限られる彗星撮影であんまり長秒にしたくないけど…。
ISO6400まで上げれば、赤道儀はなくても撮れる。

20分後。だいぶ明るくなって、彗星の位置も高くなってきている。
Resezed187852
これくらいになると設定は以下でした
F5.6
ISO125
25sec
大体4段分くらい明るくなっていました。
これくらい明るくなると、尾の淡い部分がほとんど映らなくなってしまっていました。
日の出の50分くらい前です。
10月中旬以降は夕方に見れるのでこれの逆になります。

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