・クアッドピクセルのさらに上をいくセンサー
5年前にクアッドピクセルのセンサーについて記事を書いていましたが、
この仕組みのセンサーは進化し続けています。
クアッドピクセルセンサーの次に出たのが
オクタピクセルセンサーです。
その名前の通り、8つの画素でひとまとまりになったものです。
図の中の〇はオンチップレンズ(マイクロレンズアレイ)を表したもの。
クアッドセンサーの各画素がデュアルピクセルになり、
すべての画素で像面位相差ができるようになったセンサーです。
さらにシャオミRedmi Note 13 Pro+ 5Gなどの2億画素のスマホは
16画素でひとまとまりのセンサーです。
サムスンのは各画素にオンチップレンズがある模様。
フルサイズ一眼でも4000万画素くらいなのに、
スマホに2億画素も必要ないと思うかもしれません。
このセンサーは実際には16画素加算(ピクセルビニング)で使用されます。
2億÷16 = 1250万画素で基本的には使用します。
画素加算することでノイズにも強くなります。
最近はこの手のセンサーはロスレスズーム機能で使用してます。
下の図のように白枠で囲った4画素ずつを画素加算することで
1250万画素のまま、解像度を落とさずに2倍ズームができます。
さらに画素加算をまったくしないと4倍ロスレスズームもできます。
※画素加算しない分画質が下がるのと、
レンズ解像度が上がるわけではないのには注意。
スマホは全部このセンサーにすればいいじゃんと思うかもしれませんが、
欠点もあります。
一番はコスト。このセンサーを積むとスマホの値段にコストが跳ね返ってきます。
また、画素数が多いので電力も高い。
読み出し速度も遅くなる、などがあります。
なので、スマホ端末のたーげとユーザに応じてセンサも使い分ける必要があります。
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