・コンピュテーショナルフォトグラフとは
最近はAIの技術で、単に「合成写真」とは言えないレベルの写真が撮れるようになってきました。
StableDffusionが最もたるものですが、
最近のスマホで搭載されているナイトモードなんかもコンピュテーショナルフォトです。
写真を英語にするとフォトグラフ。
光の画という意味で、カメラの仕組みを正しく表しています。
レンズを通った光が、フィルムや撮像素子に結像する。それを保存したものがフォトグラフ、写真です。
コンピュテーショナルフォトではそこに様々処理を加えます。
コンピュテーショナルフォトをすごく活用してるのがスマホ。
先日発表されたiPhone15の広告の一つ。
細部を美しくとらえ、現実に近い色を再現し、暗い場所での性能を向上させました。
この一文でかなり様々なことをやっていることがわかります。
スマホでは1回のシャッターボタン押したときに実際には10枚以上の写真を連写している。
動いている被写体や手振れによる時間方向のずれは瞬時に位置合わせをして重ねられます。
なぜこんなことをするのか?
まずひとつ目に重ね合わせによってノイズを除去するためです。
二つ目にHDRです。
HDRとはハイダイナミックレンジの略で
露出を変えた複数枚の写真を合成することで
白飛びや黒潰れを抑えた写真にする技術です。
さらにこういった処理に加え、ポートレートモードでのボケは
スマホならではの複眼(カメラが2個、3個以上ついている)
で同時撮影して視差情報から深度マップの作製、
それに加えAIによる深度情報の作成を組み合わせて
背景にソフトウェア的なボカシを入れます。
そのほかにも消しゴムマジックや、
プロンプトによる生成もコンピュテーショナルフォトです。
こういった単なるRAW現像に限らない高度な画像処理を施した写真がコンピュテーショナルフォトです。
そういう意味だと、昔からありますが天体写真なんかはコンピュテーショナルフォトともいえる。
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