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2018年11月 3日 (土)

・Pentax K-1とK-1IIの画質比較 2

その1 チャートでの比較

K-1をIIに改造したので、高感度の比較です。
前回がチャート撮影で今回は実写です。

とはいえ、二台並べての比較ができないため
別の日に撮った比較になります。
大気の状態など違いますので
参考程度に。

ISO 6400
K-1
Resize165875

K-1II
Resize165882

等倍拡大
左:K-1 右:K-1II
Imgp3442_all_6400_1

空の部分を見るとK-1IIのほうがノイズが明らかに減っています。
ディティールも特に失われた感じはしません。

ISO 12800
K-1
Resize165876

K-1II
Resize165883

等倍拡大
左:K-1 右:K-1II
Imgp3443_12800
K-1では暗部が少し浮いていましたが
浮きが少なくなっています。
暗部の階調も失われたわけではないので
シャドー側のダイナミックレンジが広がっているかも。

ISO 25600
K-1
Resize165877

K-1II
Resize165884

等倍拡大
左:K-1 右:K-1II
Imgp3444_all_25600
チャートでも気になった
紫と緑の斑点がK-1では生じていますが
K-1IIでは少ない。
ただし、この感度では低コントラストのディティールが
K-1IIのほうが失われているように見えます。

ISO 51200
K-1
Resize165878

K-1II
Resize165885

等倍拡大
左:K-1 右:K-1II
Imgp3445_all_51200

カラーノイズ、暗部の浮きはK-1IIのほうが少ないのですが
低彩度の色再現はK-1のほうが残っています。
ディティールは誤差の範囲内に見えますが
わずかにK-1IIのほうがよく感じる。

ISO 102400
K-1
Resize165879_2

K-1II
Resize165886

等倍拡大

左:K-1 右:K-1II
Imgp3446_all_102400

ここまで来るとノイズレベルはほぼ同じ位。
暗部の浮きが違うくらいか。

ISO 204800
K-1
Resize165880

K-1II
Resize165887

等倍拡大

左:K-1 右:K-1II
Imgp3447_all_204800

どちらも厳しい。

全体のまとめとしては、
比較撮影では高感度での有益な差が見いだせず。
一般実写で使えばなんとなく傾向が見えてくるかもしれない。

電池持ちの変化もあるし、
K-1からIIにするのは、
手持ちRRSが使えるかどうかが大きいと思います。

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2018年11月 1日 (木)

・Pentax K-1とK-1IIの画質比較 1

K-1の改造が終わりK-1IIになりました。
主な変更点は、プリプロセッサのアクセラレータユニット搭載により
RAWにNRがかけられるようになったので、高感度画質の向上。
手持ちでのリアルレゾリューションが可能になったこと。

大きな変化点である、高感度画質の向上について
K-1とK-1IIで比較してみました。

私の場合、K-1をK-1IIに改造したので
完全に同じ環境で比較撮影できたわけではないので
参考程度にしておいたほうが良いです。

まずはチャートから。

ISO6400
K-1
Resize165859_2

K-1II
Resize165866

等倍拡大
左:K-1 右:K-1II
Imgp3456_all1

お札の模様のような、振幅の大きい模様は
K-1IIのほうが若干はっきりしている。

左:K-1 右:K-1II
Imgp3456_all
紫の文字など、色差の部分はK-1IIが読めなくなっています。

これだけ見るとシャープネスとノイズリダクションの違いなのかな
と思ってしまいます。

ISO12800
K-1
Resize165858

K-1II
Resize165867

大きな差分なし

ISO25600
K-1
Resize165857

K-1II
Resize165868

左:K-1 右:K-1II
Imgp3454_all_25600
グレー部分に発生していたマゼンタとグリーンのまだら状の色ノイズが
少なくなっています。

Imgp3454_all_25600_2
文字はK-1IIのほうが溶け気味。
カラーのノイズリダクションが強いのかもしれない。
それならば、まだら状のグリーンとマゼンタのノイズが少ないことも納得できます。

Imgp3454_all_25600_3
格子模様のチャート部分の色ノイズも、右側のK-1IIのほうが少なくなっています。

ISO51200
K-1
Resize165856

K-1II
Resize165869

左:K-1 右:K-1II
Imgp3454_all_51200_1
K-1IIのほうがディティールが失われています。

Imgp3454_all_51200_2
コントラストの強いエッジはK-1よりも
わずかに良くなっているように感じる。

ISO102400
K-1
Resize165855

K-1II
Resize165870_2

左:K-1 右:K-1II
Imgp3454_all_102400_1
K-1IIのほうがコントラストはややありますが、
K-1のほうがディティールは残っている印象。

ISO 204800
K-1
Resize165854

K-1II

Resize165872
電子シャッターを使ったので横筋のようにフリッカーの影響が出てしまいました。

左:K-1 右:K-1II
Imgp3454_all_204800_1
K-1IIでは、紫や緑の斑点のようなノイズが
少なくなっています。

チャートだけで判断すると、ノイズリダクションを少し変えただけで
回路レベルでノイズが少なくなったとは言いにくく感じます。
アップデートの価値はあるのか?
実写でも確認します。

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2018年10月18日 (木)

・画像重ね合わせによるノイズ低減処理

暗いところなどでISO感度を上げて撮影すると
画像にノイズが多く乗ります。

ISO 20000
Resize165822_3  

ノイズが増えても、ノイズ処理の技術が上がっているため
ディティールをつぶさずにきれいにノイズだけを除去することが
出来るようになりました。

左:Pentax K-7現像(2010年) 右:PhotoshopCC2018で現像Genzo

ここまでは、一枚の画像でのノイズ低減の話です。

スマホのカメラでは、一枚画像でのノイズ低減に
限界があるため複数の画像を用いることがあります。
また、天体の世界ではノイズを非常に嫌うので
数十枚の画像を重ねてノイズを除去する手法も用いられています。

なぜ複数枚の画像を合成するとノイズが少なくなるのか。
意図的にランダムノイズを加えた画像を4枚用意しました。

Noise1

Noise2

Noise3

Noise4

4枚を平均化するとこうなります。
Noise_4

ランダムに発生しているノイズは重ねることで
平均化されて、ノイズ成分としては少なくなります。

実際のシーンでのISO25600の画像4枚を重ねてみた。
一枚
Resize256
4枚
Resize256_4

拡大
左:1枚 右:4枚平均

256_256_4

原理的には4枚重ねるとISO感度でいうと1段分良くなります。
2枚だと1/√2段
ISO12800
Resize128
ISO25600×4枚
Resize256_4_2

左:ISO12800 右:ISO25600x4
128_256_4
16枚重ねてみた。
左:ISO25600 右:ISO25600x16
256_256_16

最近のスマホでは、暗い場所だと
一枚撮影に見えて12枚ほど連写したのを重ねてたりします。

重ねれば重ねたほうがいいじゃん、と思いがちですが、
重ねると動きのある被写体だと正しく合成できなかったり、
手ブレの影響を受けたり、撮影時間が長くなったり、
画像処理時間が長くなるなど、デメリットもあります。
また、マイナス側のノイズはないため、
暗部はノイズが蓄積されることで、黒浮きが発生します。
上記の16枚重ねた画像も、撮影中の微妙なブレが蓄積されて
ディティールが少し失われてしまっています。
また、スマホではRAW撮影できる機能が出てきていますが、
RAWから作った画像(1枚撮影)と、
通常のカメラアプリでの撮影(複数枚重ね)では画質が全く違ったりします。

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2018年10月15日 (月)

・シフトレンズで花火を撮影

前に花火大会ではシフトレンズが良い
という記事を書きました。

シフトマウントアダプタによって
本格的にシフト撮影ができるようになったので
二子玉川の花火大会で試してみました。
今回は比較のために、ほぼ焦点距離が同じレンズで
シフト有と無しで撮影しました。

シフト有
Resize165818_2

シフト無し
Resize165821_2

シフトすることで、上の方に上がる花火を大きく写すことが出来ますが、
今回のシフト量だと、逆に下の方の花火が小さくなりすぎたり、
花火の円形が崩れたりして失敗してしまいました。

シフトあり
Resize165820

シフト無し
Resize165819

やはりシフトが生きるのは、
近くでワイドスターマインを撮影するときくらいかもしれない。
また、上の方で上がる花火がいびつにならないように
シフト量をもっとコントロールする必要がある。

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2018年10月 5日 (金)

・シフト可能なマウントアダプターとレンズ

ミラーレスカメラが世に出てから、
マウントアダプターを介して様々な一眼レフのレンズが
付けられるようになりました。
しかも、ただ単につけられるだけでなく
フランジバックの差分のスペースを利用して
ティルトシフトができるマウントアダプターもあります。

シフトレンズを買おうか迷ったのですが、
ペンタックスのKマウントではSamyangから出ている一種類のみで
価格も8万ほどします(これでもキヤノンなどの純正よりはるかに安い)


私の場合、使うシーンは花火撮影位なので
あまり高価なものを買うのには気が引ける。

そこで購入したのがKiponから発売されている
Kマウント⇒Xマウントアダプター


富士フイルムのXマウントはAPS-Cサイズなので
フルフレーム用レンズを用いれば、
シフトしてもイメージサークルに余裕があります。

富士フイルムのカメラボディは持っていなかったので
ヤフオクで格安で入手しました。

Resize165784

Resize165783
外装がボロボロになっている。
撮影機能自体は問題ないのでよしとする。

普通に撮影
Resize165782

シフトさせて撮影
Resize165781

ちょっとやりすぎ感がありますが…。
上記の撮影ではLaowaの12mmを用いています。


このK-Xマウントアダプタを用いてシフト撮影する際に
用いるレンズの注意点。

・絞りリングがある
 絞りリングが無いとF値をコントロールすることが出来ません。
 無理やりやる方法もありますが…

・フルフレームのイメージサークルを持っている
・フルフレーム撮影時に周辺画質が良い
 シフトではイメージサークルの外側を使用するので周辺画質が重要になります。

・歪曲収差が少ない
 せっかくシフトして形を整えるのに、歪曲収差があると曲がってしまいます。
 さらにイメージサークルの端を使うため、不自然な曲がり方になり、
 後で補正するのも困難です。

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2018年10月 2日 (火)

・AIによるカメラの進化

最近、様々なところで
AIというワードを聞くようになりました。
現在は第三次AI(人工知能)ブームなのです。

そもそもAIとは何なのかというと、
ディープラーニング(以下DLと記載)のことで、

あるデータを入力→(DLによる処理)→あるデータを出力

このフローが現状で流行っているAIと言われているもののほとんどです。

DLは人間の脳のニューロンの構造を模した学習形式です。
学習ということなので、
予め大量のデータをインプットしておき、法則性なりを学びます。
この法則性に従って新規のデータを入力すると、いい感じの出力がされる。

13

DLの処理は基本的にはブラックボックスです。
なんでそういう出力になるのかがわからない。

カメラの世界では入力データは画像(写真)です。
では出力はどうなるのかというと、必ずしも画像ではありません。
たとえば、シーンの認識結果とか。

Dl

高精度にシーンを認識することによって、

それぞれのシーンに応じた最適な画像処理をすることが出来ます。

また、AFにDLを応用すると、
入力画像から、フォーカスを合わせたい被写体を認識して
AFを追従させることもできたりします。

たとえば鳥や飛行機などの追尾AFとか。
カワセミが簡単に撮れる。

DLを写真で応用するときに開発が大変な部分は
大量の学習用画像を用意することです。
たとえば、顔認識の為には数万枚の顔画像と
顔っぽいけど顔じゃない画像を用意しなければいけない。
しかも顔だと、プライバシー的にいろいろめんどくさい。

また、使い方にもよりますが、画像にタグを付けるのも大変です。
インスタ映え度を算出してくれるアプリ(別サイト)がありますが、
これは15000枚の画像に点数付けをして学習させています。

とはいえ、被写体に応じた局所的なデモザイクを行うなど
画像処理の根本の部分でもDLを活用することで
今後のカメラ画質が劇的に向上する可能性もあります。

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2018年9月30日 (日)

・大口径ショートフランジバックとレンズ設計の自由度

ここ最近キヤノン・ニコンから発表された
フルサイズミラーレス規格。


先んじて発売していたフルサイズミラーレスのソニーとの
大きな違いはマウントの口径です。

Mount
中央がソニーEマウント、
左がキヤノンRFマウント
右がニコンZマウント

ソニーのEマウントはもともとAPS-Cサイズのセンサを
ターゲットに作られたためマウント径が小さいのですが、
キヤノン・ニコンの新しいミラーレスマウントは
最初からフルフレームをターゲットにしているため大きい。

マウント径を大きくするメリットと
ショートフランジバックのメリットを簡単に記載します。

・ショートフランジバックのメリット

Gannref
フランジバックとはマウント面からセンサ面までの距離です。
一眼レフでは構造的にミラーを入れる分のスペースが必要で
そのため、フランジバックが長くなっていました。
フランジバックが長いと困るのが焦点距離の短いレンズ。
一眼レフのフランジバックはだいたい40mm-50mmなので、
それよりも焦点距離の短いレンズ(広角レンズ)を
設計しようとすると工夫が必要になります。
その設計がレトロフォーカスタイプです。

ただ、レトロフォーカスタイプでは
負のパワーを持ったレンズが前群に偏るので収差が大きくなりがち。

つまり、フランジバックの短いマウントでは
広角レンズを設計する際に有利になります。
(高価な硝材や多数のレンズを用いなくても性能が出せる)

・大口径マウントのメリット
マウント径が大きくなると有利な点として第一に
明るいレンズが作れるということです。
F1.0などのものすごく明るいレンズは
FマウントやKマウントではマウントで光束がけられてしまいます。
そのため、そもそも作ることができませんでした。
また、マウント内にある電子接点でも光束が蹴られるので
AFでのF1.2レンズも作れませんでした。

新しいミラーレスのマウントは大口径なので
すでに明るいレンズも発表されています。

ニコン
58mm f/0.95 S Noct
50mm f/1.2 S
キヤノン
RF50mm F1.2 L USM

また、マウント径を大きくメリットとして
後玉を大きくしやすくなるためテレセン性を確保しやすくなります。

テレセン性が高いレンズであれば、周辺画質や
IRカットフィルタによる色シェーディングを抑えることもできます。

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2018年9月25日 (火)

・花火のRAW現像方法3

1:RAW現像を前提とした花火の撮り方
2:花火のみの場合のRAW現像
3:花火と風景を一緒に撮る場合のRAW現像

今回は具体的なRAW現像についてです。
使用するソフトはAdobeCameraRAW(Lightroom)で説明します

3:花火と風景を一緒に撮る場合のRAW現像

撮って出しの画像
Resize165765

白とびしないように、通常花火撮影時と同じように
アンダーで撮影しています。

RAWのファイルをPhotoshopで開くとCameraRAWが立ち上がります。
Resizeraw1

やはり、最初に露出関係の項目を調整します。

Resizeraw2

白レベルを下げて、白とび部分を減らします。
(以前のCameraRAWでいう、白とび軽減と同じ)

Resizeraw3

明るさ関係を調整した後は、
明瞭度を上げて、画像全体をしゃっきりさせます。

ただ、今回の花火写真では風に流された花火の煙が写っているので、
この煙まで明瞭になってしまいます。

Resizeraw4

煙を目立たなくするために、かすみの除去をおこないます。
Resizeraw5

このあたりの調整は、実際に画像を見ながら
どの程度が適切かを自分で判断する必要があります。

明瞭度とかすみの除去の調整で
画像全体のコントラスト感が若干変わってしまうため、
最後に、トーンカーブで微調整を行います。

Resizeraw6

この微調整では、暗部-中間調までを少し持ち上げて
建物やレインボーブリッジを少し明るくしつつ、
煙の部分はあまり持ち上がらないようにしています。

Resizeraw7
彩度とホワイトバランスを調整します。
自然な彩度をがっつりあげて、赤青緑の千輪の花火部分が
鮮やかになるようにしています。
しかし、彩度を上げたことによって橋の部分のグリーンも
かなり強調されてしまいました。

これだと橋の主張が強すぎるので、
色相別のコントロールタブ部分で
グリーンとアクアの彩度を下げます。

Resizeraw8

橋の色がかなり落ち着きました。

さらにここで、花火の千輪の部分を強調したいので
円形フィルターで花火の部分を囲って
この部分のみ、彩度とホワイトバランス、明瞭度・かすみの除去を調整します。
Resizeraw9

花火部分がくっきりしました。
この花火の部分を拡大してみます。
Resizeraw10_1
赤青緑の三色の花火で、青の花火は輝度が低く
暗く見えがちなので、色相別コントロールタブで

ブルー・パープルの輝度を上げておきます。
Resizeraw10

最後に画面フィット表示で全体を確認。
空がグレーすぎる気がするので、
段階フィルターを用いて、空の部分だけ
ホワイトバランスを少し青よりにします。

Resizeraw11

このままでは、橋や花火まで青被りしてしまうので、
右下にある「範囲マスク」で輝度を選択し
空の暗い部分にのみ適用されるようにします。

Resizeraw12

完成!
(ノイズ処理などは前回と同じようにやります)

RAW現像前

Resize165765_2

RAW現像後

Resize165766

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2018年9月22日 (土)

・花火のRAW現像方法2

1:RAW現像を前提とした花火の撮り方
2:花火のみの場合のRAW現像
3:花火と風景を一緒に撮る場合のRAW現像

今回は具体的なRAW現像についてです。
使用するソフトはAdobeCameraRAW(Lightroom)で説明します

2:花火のみの場合のRAW現像

撮って出しの画像
Resize165761 写真

白とびしないように、アンダーで撮影しています。
そのため、撮って出しのjpegでは暗い状態。

RAWのファイルをPhotoshopで開くとCameraRAWが立ち上がります。
Resize165757

Webに写真を載せる場合は、画像下のAdobeRGBのところをsRGBに変更しておきます。
(Webで他の人に見せる場合、AdobeRGBだと正しい色で表示されないことがある)

Resize165758

さて、RAW現像をする際は、
もともとの画像をアンダーで撮影しているため、
適正な明るさに持ち上げる必要があります。
一番最初に
「露光量」を上げることで全体を明るくします。
そのあと、白レベル、黒レベル、ハイライト、シャドウを
微調整して全体のトーンを整えます。
Resize165759

各項目が、ヒストグラム上でどの領域を変更しているのかは
ウィンドウのみぎうえのヒストグラムに
マウスポインタを持っていけば分かります。
この上の図では露光量の部分を示している。

明るさ関係を調整した後は、
明瞭度・かすみの除去でローカルコントラストを上げます。
これによってしゃっきりした絵になります。
また、彩度・ホワイトバランスも好みによって調整します。
Resize165751_2

この際、明瞭度を上げすぎると花火の線が太くなりがちなので注意。
また、彩度は「自然な彩度」だけをいじり、「彩度」の項目は
上げないようにするのがコツです。
Resize165752

次に画像を等倍拡大して、シャープネス・ノイズ処理を行います。
Resize165753

シャープネスの項目の詳細はこちら

花火撮影時は若干長秒撮影になるし、
長秒時NRはOFFにすることが多いので、
インパルスノイズが乗りがちです。

インパルス的なノイズは除去しずらいので
ノイズリダクションをかなり強めにかけなければいけませんが
あまりにも強くかけるとディティールが失われるので、
等倍拡大画像を見ながら調整していく必要があります。

次にレンズ補正を行います。
倍率色収差や歪曲収差を取ります。
Resize165754

基本的にレンズプロファイルが自動的に読み込まれるので
チェックボタンを押せばよい。
レンズプロファイルがAdobeに提供されていないような
マニアックなレンズの場合は、手動で行う必要があります。
(ここでは割愛)

ここまで来たら改めて全体を見てみます。
Resize165752_2

この画像では、花火がピンクなので、
ホワイトバランスの色偏差の項目をグリーン寄りにしています。
そのため、花火の背景の空や、画像下の人々が
若干緑被りしているのが気になります。
ここを補正したい。

明暗別色補正の項目で
シャドー部をグリーンの補色のマゼンタに少し色を付ければよい。
Resize165755_2

最後の仕上げとして、段階フィルターで
下の方の花火観覧者を少し明るくしました。
Resize165756
これにより、花火だけでなく、見ている人々も副題として
主張されるようになります。

RAW現像前

Resize165761_2

RAW現像後

Resize165760_2

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2018年9月18日 (火)

・花火のRAW現像方法1

ここ最近は花火大会が
酷暑やゲリラ豪雨の影響で
秋に行われることも多くなっています。
秋の花火大会に向けて、
花火のRAW現像について記載しておきます。

1:RAW現像を前提とした花火の撮り方
2:花火のみの場合のRAW現像
3:花火と風景を一緒に撮る場合のRAW現像

1:RAW現像を前提とした花火の撮り方

基本的な花火の撮り方は以前の記事を参考にしてください。
花火の撮り方

初心者向け花火の撮り方資料

RAW撮影を前提とした花火の撮り方も、
基本的には通常の花火の撮影と同じです。
花火に対して風下にならないようにする、白とびしないようにする、等。
風向きはWindy.comで調べるのが良いです。

ただし、RAW現像を前提にする場合は、
なるべくアンダーに撮影しておいた方が失敗が少ない。
Resize165749

適正露出での撮影がもちろん最適ですが、
白とびしてしまった場合はいくらRAW現像といえど、救えないので。

アンダーで撮影し、RAW現像でシャドーを持ち上げるので
ゴーストが発生していると思った以上に目立ちます。
レンズゴーストはできる限り抑えることも必要です。
そのためには、レンズ保護フィルターは外す、
フードを付ける、
余計な光が入らないような場所で撮影する等。

Resize165744
画像右の投光器によってゴーストが発生してしまっている。

また、花火の種類にも注意が必要です。
花火には暗い花火と明るい花火があります。
暗い花火をそのままアンダーで撮影してしまうと
暗すぎて、RAW現像時に持ち上げると非常にノイジーになってしまいます。

Resize165746_2  
Resize165750_3

暗い花火の代表的なものとしては、和花火、濃い青の花火等。
撮影前に判断するためにはある程度の経験や
花火プログラムを覚えることが必要になります。

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