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写真講座

2024年2月19日 (月)

・STC スターミストフィルターNo2を確認

星景写真家にとって大きな問題、
LEEのフィルムタイプソフトフィルターの製造終了。

星景写真では明るくて広角なレンズを使うことが多く、
こういったレンズでは前玉が出っ張っているため
レンズの前面にソフトフィルターを付けられないことが多い。

そういった場合にレンズの後玉の後ろにつけるのがLEEのソフトフィルター。
No1からNo5までの強さがありますが、このどれもがもう販売されていません。
代用品もなく、オークションなどでは切れ端でさえプレミア価格で売られています。

それの代用品として作成されたSTCのスターミストフィルターNo2。


 


No2はLEEのNo1とNo2の間くらいの強さとの事です。

比較撮影をしてきました。
使用したレンズはSigmaの15mm Fisheye。
撮影時はアストロトレーサーで追尾撮影。

フィルターなし
Resezednon

LEE No.1フィルター
Resezedno1

LEE No.3フィルター
Resezedno3

STC スターミストフィルターNo2
Resezedskymist

今回のレンズ(15mmfisheye)だったからかもしれませんが
STCのスターミストはLEEのNo1よりも弱めに見えます。

ちょっと効果強めのが欲しい方はこれから発売予定の
STC スターミストフィルターNo3を買ったほうが良いかもしれません。

2024年2月14日 (水)

ニコン機のHα線の特性の調査2

前回、オリオン座をペンタックスK-1と比較した記事を書きましたが
その記事を書いた時に撮影した作例は、感度をかなり上げてしまっていたので
ノイズの影響が入り、正しく比較できていませんでした。

今回はその反省点を踏まえて、再撮影。
レンズは同じものを使うために、ミニ望遠鏡を使っています。


 


撮影条件
レンズ:Askar FMA135
絞り:F4.5相当
シャッター速度:60秒
撮影枚数:14枚

コンポジット前の画像はこんな感じです。

K-1
Resezed_imgp1876dng_dxo_deepprimexd

Z8
Resezed_dsc_2030nef_dxo_deepprimexd


Askar FMA135はAPS-C用なので、
フルフレームのこれらの機種では周辺部の流れが厳しい…。

拡大
左K-1 右Z8
_imgp1876dng_dxo_deepprimexd_all

ISO3200ですが、この感度でもK-1のほうがノイズが目立つ。
ただ、赤の色はK-1のほうがしっかり出ています。

14枚コンポジットした結果。
K-1
Resezedtestk1

Z8
Resezedtestnikon

拡大
左K-1 右Z8
Testk1_all

コンポジットするとほぼほぼ差がないくらいになります。
ただし、ノイズが無い分、ニコンのほうが綺麗に見える。
今後は赤道儀撮影時はNikonで良さそう。
(ペンタックスはアストロトレーサーがあるのでその際に使用)

2024年1月21日 (日)

・生成AIを用いて作成した作品の著作権は?

芥川賞を受賞した作品「東京都同情塔」の5%はChatGPTの文章をそのまま利用してるなど
生成AIを用いた表現が増えてきました。
今回はAIの学習に用いられるデータセットの著作権ではなく、
AIで作った作品は著作権で保護されるかどうかです。


著作権は人間が作ったものにだけ認められます。
そのため、AIの生成物には著作権が基本的には認められません。
ただし、AIを道具として使用して、人間が作り出した物並べ著作物として認められます。

どこまでが人間が介入した創作物として扱うかは判断が難しいところです。


「富士山」とだけ文章を入力して出力されたいくつかの画像から
自分が気に入ったものを選ぶ。
202401182336431mtfuji__reflaction6869691

この程度だと著作物として認められません。


入力するプロンプトを工夫して、オリジナリティがあれば著作物として認められる可能性があります。

傘雲を持つ一つの富士山と、うっすらと霧がかかった湖の写真。
夕日に照らされた高層雲。湖の手前にネモフィラ畑がある。
202401191052592photo_of_a_one_mt_fuji_co

プロンプトを複雑にしていますがこれで著作物として認められるかは微妙なところ。
ここから以下のように人の手を加えて完成形に持っていった場合は著作物として認められると思います。

11_20240121210601  
・ネモフィラの色が背景の夕景と合わないので調整
・至近距離にぼかしを追加
・富士山が逆行なのに明るかったので明るさ調整
・空が単調なため雲を追加
・全体のサイドやコントラストなど微調整

2024年1月15日 (月)

・おすすめ角型フィルターケース

角型フィルターを複数使用していると
専用ケースが無いと扱いが大変になってきます。
各フィルターメーカーからもそれぞれ何種類かケースを出していますが
私がいくつか使って便利だと思ったものを紹介します。

KANIのフィルターケース


 

角型フィルター8枚収納とホルダーが一つ入ります。
なので角型フィルターを使いそうなときは
このケースごとカバンに入れておけばホルダー忘れた、などなくなります。
またこのケースは首からかけたりショルダー掛けしたり出来るのが優秀。
現場では状況に応じてフィルターを付けたり交換したりするので
首掛けできるのがとても役立ちます。
※仕様が以前と変わっていて、首掛けのためのストラップは別途用意する必要あり。
通販のサイトの写真が古いようで、現在でもちゃんとストラップはついてるとのことです。訂正します。
Resezed185655
以前はこういう仕様だった。

ケースに入れたときにどのフィルターなのかわかりやすいように印もつけています。
Resezed185654

Filter_20240115231701

白いテープはmtfotoのマステを使っています


 


これであれば剝しても跡が付かない。


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2024年1月12日 (金)

・タムロンの70-180F2.8はボケがかなり残念

ニコンのZマウントに変更して、まずレンズを揃えていますが
大三元の望遠側のレンズとしてタムロンOEMの70-180を購入しました。


 

値段も安価で、小型軽量と非常に良いスペック。
解像もそれなりに高い感じがする。

ただし、決定的な弱点が。
ボケが汚い!

Resezed185646

拡大

1_20240112185601
2_20240112185601

これを見ると前ボケも後ボケも汚そう。
望遠の明るいレンズでこれは致命的。

タムロンの似たような一眼レフ用レンズ70-210F4と比較してみました。


 

まずは解像から。

70mmでの撮影絞り開放
70-180F2.8
Resezed_dsc1529  

70-210F4
Resezed_dsc1534 

中心付近拡大(左が70-180)
_dsc1529_all
中心付近は新しいミラーレス用設計の70-180のほうが良い。

周辺部拡大(左が70-180)
_dsc1529_all1
周辺部は逆に70-210のほうが良くなっている。

 

180mm付近で絞り開放。
70-180F2.8
Resezed_dsc1532

70-210F4
Resezed_dsc1537

中心付近拡大(左が70-180)
_dsc1532_all
テレ端でも70-180のほうがかなり解像が良い。。

 

周辺部拡大(左が70-180)
_dsc1532_all1
周辺部もテレ端では70-180が良い。

ボケを意識しない撮影では良さそう。


問題のボケが発生するシーン。
70-180F2.8
Resezed185647

70-210F4
Resezed185645

拡大(左が70-180)
__dsc1546_all

70-210もとてもいいというわけではないですが、
70-180は玉ボケの中に年輪模様が出ている。
下の写真のほうがわかりやすい。
__dsc1522


サイズをコンパクトに、解像度を高めるために、
したしわ寄せがこういったところに来ているのかもしれません。

2023年12月29日 (金)

・Z8のアクティブD-ライティングの設定による違いの比較

ペンタからニコン機に変えて戸惑った設定の一つ、
アクティブD-ライティング。
シャドー部分を持ち上げて、JPEG出力画像のダイナミックレンジを上げる機能です。
ペンタックスだとシャドー補正という名前でした。
ソニーだとDレンジオプティマイザ。

ペンタやソニーでもこれらの機能は使っていたのですが、
効果の強さがニコンだととても強い。

花火の撮影時、アクティブDライティングをオンにして撮影したときに失敗をしました。

花火撮影時は白飛びしないようになるべくアンダーに撮影しているのですが、
背面液晶でどれくらいの露出にするか判断します。
その時にアクティブDライティングのことを考慮せずにアンダーにしてしまったら
後にRAW現像するときに暗部が持ち上げられないくらい露出を下げて撮影をしてしまっていた…。
(RAWにはアクティブDライティングはかからない)

Resezed185551
RAW現像で持ち上げる前提でアンダーに撮影した写真。
この状態でもアクティブDライティングで十分に暗部が持ち上がっていることに気が付かなかった。

Resezed185552
RAW現像で5段分無理やり持ち上げたらこんなにもノイジーに。


露出固定で、アクティブDライティングでどれくらい画像が変わるのか確認しました。

オフ
Resezed185560

弱め
Resezed185561

標準
Resezed185562

強め
Resezed185563

より強め1
Resezed185564

より強め2
Resezed185565

オフとより強め2を比べるとこんなにも違います
_dsc1257_all

かなりシャドーを持ち上げていることがわかります。
RAWは使わずにJPEGだけで完結するのであれば、
アクティブDライティングをより強め2にすればスマホのような写真が撮れます。

 

2023年12月13日 (水)

・ニコン機のHα線の特性の調査

初めて一眼レフを買ってからずっとペンタックスを使ってましたが
少しずつニコンに移行しています。
完全に移行できず、併用かなと思ってる部分としては

・アストロトレーサーの存在
・赤い星雲の色の出かた
・操作性

の三つが大きい。

操作性についてはカスタマイズでだいぶペンタ機種に近づけられました

アストロトレーサーと自動水平補正はしょうがないとあきらめるしかありません。
赤道儀を持っていけないときはペンタックスを持っていくしかない。

残りの赤い星雲の出かたについては、カメラ内にあるIRカットフィルターの特性によるところが大きい。

Ircat

このグラフがIRカットフィルターの特性です。
赤い星雲(バラ星雲とか)の色はHα線と言って656.3nmの波長です。
ぎりぎり赤外に入るか入らないかのところの波長なので
メーカーによってはIRカットフィルターでカットされて映らない。
富士フイルムはこの波長の透過率が高いので赤い星雲が写りやすい。

上のグラフだと、45%くらいこの波長を通します。

ちなみにこのあたりの波長を通すカメラだと、
日中に人を撮ったとき赤外の影響で肌が赤みを帯びたり、髪の毛が茶色っぽくなってしまう。
(富士フイルムは色づくりを上手に行って独特の仕上がりにしている)

ペンタックスは割とこの波長を通すと思っていたので
ニコンにしてどうなるのか検証をしてきました。

 

撮影条件
レンズ:シグマ70mmマクロ
絞り:F8相当(ニコン機ではマウントアダプタで調整)
シャッター速度:30秒
撮影枚数:42枚
KANI LPRF(光害カットフィルター)使用

現像
DxOPureRAW3でノイズ除去
CameraRAWで同じパラメータで現像(ホワイトバランスのみ各設定)
Sequatorでコンポジット

結果
ペンタックスK-1m2
Resezed185544

ニコンZ8
Resezed185543

高感度耐性があるためか、意外とニコンのほうが赤がでました。
これくらいしっかり出てくれるのであれば、天の川撮影とかでも安心してニコンが使えそうです。

2023年12月 3日 (日)

・ミラーレスレンズをマウントアダプターで使う場合の注意

ミラーレス機が主流になり、
各社のマウントもミラーレス用になりました。

昔からマウントアダプターを用いて、ほかのメーカのレンズを使うということはあったのですが
ミラーレス用レンズを別メーカのカメラで使うときは注意が必要です。


レンズアダプターも進化していて、ほかのメーカのレンズでもAFが使えたり
レンズのF値や焦点距離も読み込んで手振れ補正や露出も合わせてくれます。
純正と似たような使用感覚になるのですがそこが落とし穴。


ニコンZマウントにソニーEマウントレンズをつけた場合を考えます。
レンズはE18-135mm用いてソニー機で撮影

Resezed185275

ニコン機で撮影
Resezed185274


絵作りの差で、色味やコントラストがだいぶ違いますが、ここでは割愛。

ミラーレスでは一眼レフと違って、レンズを通ってきた光を直接見ることはありません。
EVFか背面モニターには画像処理された画像が表示されます。
この画像処理にはレンズの収差補正も含まれています。
(一眼レフだとファインダー除いた時に収差も見える)
詳しくはこの記事

他社メーカーのレンズをマウントアダプターを使用して使うと、
レンズの収差補正データを持っていないので収差が残ったままの画像が見えます(保存される)

左:ソニーレンズソニー機 右ソニーレンズニコン機
Dsc02590_all

このレンズは、ニコンだと四隅にケラレが見られます。
ソニーだとケラレはない。
ソニーとニコンでセンサーサイズが違うなどはありません。
これは歪曲収差補正の影響が見えています。

ソニーだと歪曲収差補正前提でレンズが使われます。
そのため四隅は補正によって引き伸ばされるので、このケラレの部分が使われません。
13_2
このレンズはセンササイズよりもわずかに小さいイメージサークルしか持たないということ。

左:ソニーレンズソニー機 右ソニーレンズニコン機
Dsc02590_all1
このマンションの部分は、ニコンでは歪曲収差補正が行われていないため、
曲線になっていることがわかります。


このように他社機でミラーレスレンズを使うときは注意が必要。
ただ、RAWで撮影しておけば、現像時にレンズ補正データを当ててあげることで、この問題は回避できます。

 

2023年11月14日 (火)

・グローバルシャッターって何が凄いの

α9IIIでついに一眼でグローバルシャッターが搭載されました。

afi
そもそもグローバルシャッターって何なの、ということですが
遥か昔に書いたこの記事が参考になります。
・全画素読み出し、夢のグローバルシャッター

上記の記事は2015年の1月に書いたものなので9年弱でようやく世の中に製品が。

9年たつとさすがに世の中の状況が変わります。

 

まず、高速読み出し可能な積層型センサーが出てきました。
そのため、ニコンZ9のようなプロ用機種でも
メカシャッターの無い電子シャッター機種が出ました。
これによって読み出し速度が
フォーカルプレーンシャッターの幕速にだいぶ近くなりました。
なので、蛍光灯などの50Hzや60Hzではほとんどフリッカーが見えない。

ただし照明環境もだいぶ変わってきています。

 

2015年では蛍光灯が一般的な光源でしたが
現在はLEDが主流。
LEDだとフリッカーが非常に激しく出ます。
また、調光可能なLEDだとフリッカーの周期が1000Hzとかかなり高かったりする。
そうすると高速読み出しのセンサーでもフリッカーが見えます。

高速読み出しのZ8の電子シャッターによるLEDのフリッカー
Resezed185244

暗いところと明るいところがある。

 

この問題はグローバルシャッターであれば発生しません。
(ただし面間フリッカーは発生)
Menkan


あとはやはりグローバルシャッターで特に大きいのが
ストロボの全速同調。
メカシャッターでもストロボ同調速度1/180などがあり、
それ以上のシャッター速度になるとスリット走行になるため
変な写真が撮れてしまいます。

それよりも早いシャッター速度でストロボを使うためには
ハイスピードシンクロをする必要があります。
ハイスピードシンクロの場合は
ストロボを連続発光させるため、発光できる光量が下がってしまう。
(上の図が普通の発光、下の図がハイスピードシンクロ時の発光)
7_20231114104701
グローバルシャッターだと、ストロボが一番強く光った瞬間で撮影できるので
(上の図で言うと、発光量がピークの瞬間)
日中にストロボを使った場合、昼間なのに空を暗くなるような不思議な写真が撮れたりする。


2023年10月30日 (月)

・写真に枠を付けて正方形にするプログラム

インスタグラムに写真を投稿する際、
縦位置で撮影した写真(3:2のもの)は一部が切られてしまうという問題があります。
なので、いつも正方形になるように枠を付けていたのですが、
フォトショップとかでやると面倒くさい。

無いならばそういうソフトを作ってしまえばいいじゃない。
フォルダ内の画像を一括処理できるようになれば楽。

ゼロからコードを書くのは面倒なのでここはチャットGPTの力を借りる。

ディレクトリを指定すると、その中にある画像を処理するプログラム。
処理内容は画像の長辺を1辺とする正方形の(0,0,0)で塗りつぶされた画像を作成、
その画像の中央に元の画像を配置して、保存する。

入力
Resezed184778

出力

Resezed184778_20231030230101

どうせなら画像の周りに枠を付けて額っぽくしたい。
画像の外側に(64,64,64)で太さが20pixelの枠も付けたい。

出力
Resezed184778_20231030230201

全体がグレーになっている。
違います、画像を中心に配置し、その外側20pixelが(64,64,64)でさらに外側は(0,0,0)になるようにします。
額のイメージです。

Resezed184778_20231030230401

ちがう、そうじゃない…。
違います。画像を囲むように20pixelを(64,64,64)にします。それ以外の部分を(0,0,0)にしてください。


Resezed184778_20231030230501

 

結局何回やってもできなかったので、自分でコードを書き換えました。
AIに仕様を正確に伝えるのは難しい…。

ダウンロード - square.py

上記が最終的に作成したpythonスクリプトです。

コマンドは以下の形式で入力。引数が入力ディレクトリパス。
python square.py [入力画像のあるディレクトリ]

 

より以前の記事一覧